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【対談】フリーランス保育士 × キャリアコンサルタント 〜保育士の新しい働き方とは〜

最近では、保育や子育てに関わる仕事の働き方も多様化が進んでいます。現在「フリーランス保育士」として活動、またPAPAMOでも活躍中の麻衣美さんと、キャリアコンサルタントの瀬戸口さんに、対談していただきました。

【対談】フリーランス保育士 × キャリアコンサルタント 〜保育士の新しい働き方とは〜

はじめに

現在「フリーランス保育士」として活動、またPAPAMOでも活躍中の麻衣美さんと、キャリアコンサルタントの瀬戸口さんに、対談していただきました。

今、働き方が注目されて、副業・兼業・フリーランスなど働き方の多様化が進んでいます。保育や子育てに関わる仕事も、変化しています。ぜひこの対談を読んで、多様な働き方を知っていただけたらと思います。

フリーランス保育士に至るまで

瀬戸口さん

はじめまして。PAPAMOのキッズスタッフ紹介ページや、他のメディアで、麻衣美さんの活動内容を拝見していました。現在はフリーランスで幅広い活動をされてますね?

麻衣美さん

現在は「訪問保育専門いどうほいくえんpoporoom」を運営、休日はPAPAMOであそび場運営をしています。「保育と未来を良くする会」という非営利団体も立上げ、保育業界をよくしていけるような活動もしています。

瀬戸口さん

フリーランスになる前は保育園に勤務されていたということですが、なぜ園を辞められたんですか?

麻衣美さん

実は私、3~4回転職してるんです!

瀬戸口さん

そうなんですね。詳しく教えてください。

麻衣美さん

新卒で就職した最初の園は、私立で3年勤務していました。その後、公立保育園を経験したり、いくつかの園で働いたことがあるんです。

よく言われている「保育士あるある」かもしれませんが…辞めた理由はいろいろあります。最初の園は大規模園でした。年に何人も人が辞めるので、まだまだ勉強したいのに若くても主任を任される環境だったり、園長の一言で無給の休日出勤があったり。また、目の前の子どもに接することよりも、事務仕事に取り組まざるをえない業務量なども理由です。
つらかった時のピーク時には、通勤のために電車に乗ると吐き気がするようになったこともありました。でも「子どもたちが待っている」「石の上にも3年」と思って我慢していたのですが…3年で退職しました。

草間麻衣美さん フリーランス保育士。チャイルドマインダー。

 

麻衣美さん

もっと保育についての経験をしっかりとベテランの先輩から学びたい、将来の安定もほしいと考え、公立保育園に転職しました。

瀬戸口さん

そうだったんですね。全く今の姿からは想像できないですが…つらい環境にいらっしゃったんですね。公立保育園は希望の環境だったんですか?

麻衣美さん

公立園には様々な年代の先輩がいて、そういった方々から保育を学ぶことができた点はとてもよかったです。個性豊かな先輩たちがいました。一方で、長く保育に従事されている先輩の、保育についての考え方が「その人固有の経験に寄ってしまっているかもしれない」と思う側面もありました。世代の違う先輩の指導が、素直に受け止められなかったり、子どもではなく先輩の目を気にしすぎてしまうこともありました。

でも私立園も公立園も経験し、様々な保育に触れたことで、「もっともっと保育を知りたい、勉強したい」という気持ちが強くなりました。その結果、英語もできないのにカナダの保育園でボランティアをしました。

瀬戸口さん

えー!思い切りましたね!

園を退職された麻衣美さん、苦労や不安は…

麻衣美さん

カナダでの経験が、より「個」にあった教育をしたいと考えるきっかけになりました。そのあとも別の保育園に就職したのですが、世界の保育を知りたいという気持ちも強くなり、その園を退職してロンドンに行く予定をしていたんです。でも家庭の事情などで、ロンドンに行くことができなくなり…無職の状況になってしまったんです。それで、いろいろ考えたのですが、独立してしまおう!と決めました笑

瀬戸口さん

ということは、独立しよう、と決めて園を退職したわけではなかったんですね。びっくりしました笑。でも、フリーになることに不安はありませんでしたか?

麻衣美さん

不安だらけでした笑。そんな中、訪問保育の仕事をスタートしたのですが、まず、自分の仕事に値段をつけなければいけない、そのことに本当に戸惑いました。世間相場というのもありますし、でも自分がやってきた保育者としてのプライドもあるし、試行錯誤しながら値段を設定し、仕事をスタートしてみました。

フリーになった当時はプライドもあって「保育」の提供しかしていなかったのですが、今は家事、例えば食事のビーガン対応、アレルギー対応などもやります。 それは、今のご家庭は「一緒に子育てをしてほしい」ということを保育者に求めていて、それを実現するためには、保育だけでなく様々なことに答えていかなければいけないと、仕事をする中で体感したからです。ご家庭、特にお母さんたちのニーズを実感し、それを勉強して提供できるようになることで、自身の付加価値を高めてきました。

 
 

麻衣美さん

フリーになったメリットとして、園に勤務していたときよりも自分の時間が持てるようになり、その時間で自分を見つめたり、必要とされていることを実行できる力を身につける勉強の時間も持てています。

そして、ありがたいことに、「自分の大切にしている保育の価値観を大切に、やりたいことをやっていく」そんな姿勢をご評価いただけるお客様が、次のお客様を紹介してくださって、今は口コミだけでお客様が増えています。

そんな麻衣美さんがPAPAMOを選ぶ理由

瀬戸口さん

そうなんですね。保育園で働いていたときよりも、各家庭が求めていることを肌で感じられ、さらに自身の幅を広げているんですね。そういった麻衣美さんが、PAPAMOで働いているのはどうしてですか?

麻衣美さん

PAPAMOの理念にすごく共感しているからです。保育士のやりたいことをかなえる場であったり、お父さんもお母さんもリラックスできる場のだったり、お子さん自身も自由に遊べる場だったり…。子どもたちに「○○して遊ぼう」という強制ではなく、子どもたち自ら遊び方を発見していくようなあそび場、そんな感じなんですよね。あと、PAPAMOのあそび場終了後、比較的すぐお客様の書いてくださるアンケートをまとめて共有してもらえるのですが、そのことも「もっともっとよくできるな、次はこうしよう」と思うんですよ。

瀬戸口さん

そのお客様のアンケートが、まいみさんの次への改善や工夫になって、成長につながっているんですね。

麻衣美さん

また、集団保育の現場を常に知っていることは大切だと思っています。1対1の保育では得られない側面がありますから。サポーターさん含め、大人3名、子ども7~10名くらいってちょうどよく目が届く人数なんですよ。あそび場での「初めまして」の出会いを、子どもの個性や場の空気を見極めながら作っていくことは難しい面もあります。でも「今日はどんなあそび場になるんだろう!」ってわくわくしますね。…あとは、自分自身が楽しい!っていうのもありますね。やっぱり子どもと遊ぶのは楽しいんで!

瀬戸口さん

働く場と、自分の理念が一緒というのは大切ですよね。理念までいかなくても、「好きだ」「楽しい」って思えることは。お話お伺いすると、まいみさんの平日の活動と、週末のPAPAMOでも活動と、どちらで得た経験も、相互作用になって、良い循環で「もっとよい保育をしていこう」となっているんですね。

瀬戸口瑞恵さん キャリアコンサルタント。2000人以上のキャリア支援に携わる。

想いを叶えたい、そんな方へのアドバイス

瀬戸口さん

これからフリーでやってみようかな、という方にアドバイスはありますか?

麻衣美さん

保育士のフリーランスって、ベビーシッターが一番イメージしやすいと思うんですけど…それだけでなく、保育×○○、○○は自分の好きなことで、それが強みになっていくと感じてます。例えば本が好きだったら、保育×絵本で本屋さんでできることないかな、とか。保育園にいたときは、「私ってこれしかできない」と思っていましたが、保育園というコミュニティが嫌になったら、別の園に転職という形だけではなく、強みを生かしていこうとするによって、広がりが生まれるんじゃないかなって。自分たちがが思っていた以上に、世の中のいろいろな場所や空間に保育のニーズがあり、それは自分のできること・好きなことを自分から提案していってもよいのかも、と思うようになりました。

瀬戸口さん

もちろん保育園は重要なインフラです。一方で、保育に関わる人材として、保育園だけで自分の可能性を狭めるのではなくて、保育園を出ることによって、自分の幅を広げることもできる、園を飛び出してみると、ニーズは世の中にあるって感じてらっしゃるんですね。

麻衣美さん

その保育園でできることで夢中になって成長できる人もいると思うんですけど、ちょっと園に疑問を持った時に、つらくなって保育士を辞めてしまうんではなくて、自分の興味関心や、やりたいことを掛け合わせて世の中に出てっていいと思うんです。初めの一歩は怖いんですけど、飛び出してみるとみんな助けてくれたりします笑。私も「普通の保育士」だったので、経営も営業もなにもやったことありませんでした。

好きなことを仕事にするということ

瀬戸口さん

少し違った観点での質問になりますが…、独立したときに、ライフプラン、結婚とかどうしようとか考えませんでしたか?

麻衣美さん

学生のころは専業主婦になりたかったんですけど…だいぶ変わりましたね笑。今は仕事、それ以外の活動も含めて、自分のやりたいことがあり、それをある程度の形にしたいので、それを一緒に形にしてくれるパートナーと、よいタイミングで結婚できたらなあって思っています。保育園で働いているときは結婚に逃げたいって思った時もありましたけど、今は私は仕事が楽しいんでしょうね。今は女性が結婚しても働き続けるケースが多いので、やっぱり仕事が楽しくないとだめだよなって思います。

瀬戸口さん

キャリアコンサルタントをしていて感じますが、女性が家庭に入ると「ああ、また働きたいな」って思うことって多いんですよね。仕事が自己実現の場として大切なんだなって思いますね。
麻衣美さんのお話をお伺いしていると、すごく充実されてるんだなあと感じます。そんなお話をお伺いしていても、世の中の流れを考えても、3つポイントがあるのかなって考えました。

まず、一つ目ですが、「仕事への情熱」です。これはとても大切ですね。仕事に情熱をもって取り組むこと、当たり前って思うかもしれませんけど、なかなか持ててない人も多いのが現実です。仕事に対して情熱を持っていると、能動的に行動ができて、そうすると人生に対する満足度は高いんです。また、その情熱から生まれる「もっとこうしていこう」という向上心が、二つ目のポイントの「自分の価値を上げていく」ことにつながっていきます。それが評価につながって、結果としてお金(=収入)につながっていくんでしょうね。フリーランスでやっていても、組織に所属していても、そのように自分の価値を上げられる人は「求められる人材」なので、世の中が変化していっても、強いですよね。

三つ目のポイントですが「社会とつながっている」ことです。組織に属せず、社会そのものとダイレクトにつながっていることで、組織がなくても「まいみさん」として生きていけますよね。人生100年時代と言われる今、100年後もその企業・組織はもちろん、仕組みそのものが存続する保証はありませんからね。「個」としてダイレクトに社会につながっているのは強いですね。

麻衣美さん

そういっていただけると心強いです。実は、今は保育士は就職困らないですけど、5年後はそういう状況ではなくなると思うんです。それについて語ると長くなってしまうので、省略しますが…。でも絶対にAIに代われない仕事が保育士だと思うので、人を育てることはAIにはできませんから!誇りを持っています。これからも頑張ります。

瀬戸口さん

本当にそうですね!ぜひ頑張ってください!

左上:草間麻衣美 右上:喜多村若菜
左下:登嶋由紀 右下:瀬戸口瑞恵
企画・文:登嶋由紀/写真:喜多村若菜(PAPAMO)

最後に

いかがでしたか?
本日ご紹介させて頂いた麻衣美さんは「フリーランス」という働き方で自分の理想の保育を実現されております。
自分の思い通りの保育ができ、長く続けていける職場に就職するには、さまざまな保育園に行ってみて実際の現場を見て、肌で感じることが大切なのかもしれません。
自分のやりたい保育は何か、どのような子どもと接していきたいか、ということを念頭に置き、保育園以外の職場も見てみるといいでしょう。
また、正社員にこだわらないのであれば、パートやアルバイト、派遣といった働き方もあります。自分に合った仕事の方法を選び、せっかく取得した資格を生かして好きな仕事をしていきましょう!

しかし、実際は自分の理想の保育がしたい!と感じても、そこから行動するのには勇気がいるものです。
私ども保育ひろばは「これからずっとずっと付き合える」をモットーに皆様のお仕事探しに携わらせて頂いております。
何から始めればいいのかわからない、そんな時はぜひ保育ひろばまでご相談ください。
皆様の一番のお仕事探しのパートナーとなれるよう日々精進してまいります!

最後になりましたが、麻衣美さん、貴重なお話をありがとうございました!