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保育園で5歳児クラスの担任になったら?

5歳児の子どもの特徴や関わり方、小学校進学に向けての取り組みなど、5歳児クラスの担任になった際に抑えておきたいポイントをご紹介します。

保育園で5歳児クラスの担任になったら?

5歳児クラスの特徴とは?

保育園における保育士の配置基準は、年齢が上がるごとに手がかからなくなることから、徐々に対応人数が増えていきます。そのため保育園の最終学年でもある5歳児クラスは、保育士一人の担当人数は30人です。

5歳児は小学校進学へ向けて、自分でできることを増やしたり、集団生活のルールを学んだりする大切な年齢です。5歳児になると保護者も子どもに対して、「進学を目前に飛躍的に成長してほしい」と願うことがあり、保護者から保育園や担任の保育士への期待値が高くなるため、5歳児クラスの担任をもつ保育士はプレッシャーに感じることがあります。しかしここで保育士が心がけたいことは、焦ることなくほかの年齢と同様に子どもの成長や発達に合わせた保育を行うことです。

 

5歳児クラスは30人という大人数のように感じますが、5歳児になると、保育士に援助されることなく身の回りことが出来るようになりますし、保育士の話もきちんと聞き、理解できるようになります。

そのため、保育士ひとりでの担当人数は多いですが、保育の中の援助などに関しては、乳児クラスと比べると保育士への負担は少ないと言えるでしょう。

5歳児の子どもたちは保育園を卒園してから、小学校という新たなステージに進みます。ですから、日々の保育の中での援助が少ない分、保育園で過ごす最後の行事や、日々の遊び、小学校に向けての取り組みを充実させていくことが大切になってきます。

 

子どもたちにとっても、保育士であるあなたにとっても充実した日々が過ごせるように、5歳児の子どもの特徴や関わり方、小学校進学に向けての取り組みなど、5歳児クラスの担任になった際に抑えておきたいポイントをご紹介します。
 

5歳児の子どもの特徴

5歳児はどんどん体が大きくなり、筋肉も発達してくることから、運動能力が大きく向上します。また、脳の発達によって論理的に考えたり、想像力がついたりして、徐々に複雑なこともこなせるようになってきます。
 

発達的3次元の芽生え

5歳児になると脳が発達し、自分を中心としてみて、時間や空間、力の変化を理解し表現できるようになり、さまざまなものを3次元で捉えることができるようになります。5歳児はこの3次元の中でも、「時間」「空間」「力」の理解ができるようになります
 

時間の変化の理解

時間の変化を理解することは、過去・現在・将来について理解できるようになるということです。そのため、会話の中で前日にあったことをきちんと話せたり、「4歳のお誕生日にもらったプレゼント」「将来はアイドルになりたい」など、時間を捉えた会話が成り立ちます。
 

空間の変化の理解

空間の変化を理解することは、前後や横の空間が理解できるようになるということです。そのため、保育の中で、子どもたちを整列させることがあった際に、保育士が声を掛けるだけで整列が出来るようになります
 

力の変化の理解

力の変化を理解することは、力の入れ方や感覚として力の加減(強・中・弱)がわかるようになるということです。そのため保育園で手を叩いたり、合奏をしたりする場面があった場合、「○○くん、もう少し優しく」と言えば、楽器の鳴らし方を弱くすることが出来るようになります。

さらに発達の3次元の力の芽生えによって、運動は縄跳びや跳び箱、鉄棒などに挑戦できるようになります。一見、これらの遊びは簡単なように感じますが、3次元の力がないと成り立ちません。力の入れ方を強・中・弱、長・中・短の3段階で調節し始め、それらをタイミングよく力で制御できるようになります。これらの力を上手く使うことで、スキップのような複雑な動作も出来るようになるのです。さらに投げる、受けるなどの運動でも初期のコントロールが出来るようになります。
 

思考力や判断力が急速に伸びる

5歳児は急速に記憶力や集中力がついてきます。そのため、一定の時間に集中して相手の話を聞くことができたり、1つの活動に集中して取り組むことが出来たりします。5歳児の担任になると、保育士も5歳児の子どもがほかの年齢の子どもたちと違うという大きく成長している姿を実感する機会が増えるでしょう。

また、子どもによる個人差はあるものの「数」の意識が身につき、1から10までを数えたり、「3個ちょうだい」という指示にも対応できたりするようになってきます。ほかにも、大小や長短などの比較ができるようになり、「背が大きい順に並んで」という保育士の指示も理解できるようになります。
 

生活全般を1人でこなせるように

5歳児になると、着替えも1人でスムーズにこなせるようになり、ごはんも上手にお箸を使って食べられるようになります。また、排泄もお尻を拭くところまで自分でできるようになり、おおよそ生活習慣の基礎が出来上がります
 

体のバランス感覚がさらに発達!

腕や足の筋肉はもちろん、全身の筋肉が発達し、運動機能がさらに向上します。ボールを相手の位置に投げたり、飛んできたボールをしっかりキャッチしたりできるようになるので、みんなでドッジボールを楽しむのもいいですね。

また、体のバランス感覚も発達してきますので、ブランコで立ちこぎができたり、平均台を上手に渡れたり、縄跳びを飛べたりと、5歳児は遊びの選択肢がグンと広がっていきます。
 

認識の力がついてくる

言葉を理解し、行動できるようになってきた5歳児は、ふた手に分かれて関係を持つ世界を理解できるようになります。さらにそのふた手にそれぞれのルールがをつくって、やり取りをすることも出来るようになります。

例えば敵と味方、保育士と子ども、売り手と買い手、読み手と聞き手などです。自分の世界と相手の世界の関係が豊富になると、ルールによるやり取りができ、遊びの幅が広がります。これらの関係を理解し始めると、役割の交代もできるようになってきます。集団のルールに従って生活でき始めることで、集団での遊びも盛り上がるようになります。
 

言語の変化

5歳児

 
5歳児になると、話し言葉に「あのねー」「えーとねー」と文脈をつけようとします。また、おばあちゃんを「バーバー」というような、幼児語を使わなくなります。幼児語を使わなくなる5歳児は、会話の中で必要な生活語を、日々の生活の中で耳にする、大人の言葉や、歌やコマーシャルなどを聞いて身につけていきます。そして生活的な感情を自分の言葉で表現しようとしたり、相手の話を聞いて自分の言葉で答えようとしたりします。

5歳児クラスの子どもが、急に大人びた言葉を使うようになったなんてことも、5歳児のクラスではよくある話なのではないでしょうか?5歳児の子どもは大人の言葉に耳を傾け、自分の言葉として表現しようとしているのでしょう。さらに5歳児になると、大人には大人の言葉を使ってみたり、赤ちゃんには赤ちゃんの言葉を使ってみたり、相手を見て相手に応じた言葉使いをすることができるようになります。

 

さまざまな語彙を獲得し、話をするのが楽しくなってくる時期の5歳児は、筋道のある物語を読んでもらうことがさらに好きになります。そのため5歳児には、少し長めの絵本を読み聞かせてあげるのがオススメです。
 

造形表現の変化

5歳児になると造形表現が新しい段階に入ってきます。製作物を作る際にも、作る前に作ろうとするものをイメージして、「縦・横・斜め」などを確認しながら、作ろうとするようになります。これらは空間の認識ができるようになった、5歳児の特徴の一つと言えます。
 

自我と社会性

5歳児になると、社会性を培う世界が豊かになり、4歳児までは「元気いっぱい」という印象が強い子どもたちですが、5歳児になると協調性が身につき、落ち着いて過ごすことができるようになります

協調性が身につくことで、友達を励ましたり、評価したりできるようにもなります。

 

5歳児になると日頃の生活の中の身の回りのことは一人で行うようになりますが、必ず全ての子どもが何でもできるようになるとは限りません。しかし、そのような子どもがいた場合でも、5歳児クラスの子どもたちは保育士に助けを求めるのではなく、子ども同士で助け合うことができます。保育士は子どもたちの姿を見逃さず、温かく見守るようにしましょう。そして子どもたちをたくさん褒めるようにしましょう。

そうすることで、協調性を持つ子どもが増え、30人という大人数のクラスでも、1つの集団として生活がしやすくなります。さらに子どもたちの自信にも繋がり、自分ですることを進んでやろうとします。
 

5歳児クラスの担任が気をつけたいこと

兄弟

 

保育園の「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」としての自覚を育てる

保育園の最年長クラスの5歳児には、保育園の年下の子たちと関わる機会を積極的に設けましょう。自分よりも小さい子のお世話をする中で、自分のほうが年上であるという意識から、人をいたわる気持ちや手助けする気持ちが育ち、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」としての自覚が出てきます。異年齢時の活動を、1日の中で少しでも取り入れていくように心がけましょう
 

ルールを学ばせるにはまず大人から

5歳児はボキャブラリーも増え、深く物事を考えられるようになることから、これまでなら素直に聞けた指示でも、急に聞き入れてくれなくなります。「ルールを守りましょうね」と指導しても、保育士自身がそのルールを守っていなければ、「せんせーだってやってないよ!」とかえって鋭い指摘をされてしまうことも……。

ルールを守ることを教えるには、まずは大人がお手本として実行することが大切。「廊下は走らない」、「外から帰ったらすぐに手を洗う」など、忙しいとつい、保育士も忘れてしまいますが、保育園のルールは、保育士自身が進んで行動するようにしましょう。
 

小学校入学を意識した指導を

翌年度に小学校入学を控えた5歳児には、ひらがなの読み書きや数の数え方などを保育に取り入れている保育園も多くなります。鉛筆の正しい持ち方から始めて、卒園までには自分の名前の読み書きができるように指導できるとよいですね。

また、これまでは日常の風景だった「お昼寝」も、小学校での生活リズムを見据えて5歳児クラスでは実施しない保育園も。ただし、急に生活リズムが変わることで不安定になる子どももいますので、保育士は一人ひとりに気を配り、少しずつ進めて柔軟に対応するようにしましょう。
 

まとめ

さいたま市が2012年に行った「さいたま市幼児教育の在り方に関するアンケート調査」によると、「小学校入学に向けて不安があるか」という問いに、全体の8割以上の保護者が「ある」と回答しています。どれほど多くの保護者が、保育園から小学校への進学に対して不安を感じているかがわかります。

保育園で小学校進学を見据えたサポートができれば、保護者の不安を少しでも解消することができます。子どもにとっても、小学校での新生活がスムーズにいくように、5歳児クラスではしっかりとサポートしてあげたいですね。

(参考)さいたま市幼児教育の在り方に関するアンケート調査|さいたま市

 

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