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2016.09.01

どう書くべき?職務経歴書・履歴書の「退職理由」

保育士の皆さんが離職する際の、「退職理由」にフォーカスを当てて、履歴書や職務経歴書での記載の仕方や、面接時の応え方などをご紹介いたします。

保育士の仕事と聞くと「子どものお世話をする」ということをイメージする方が多いかと思いますが、保育士の仕事はそれだけではありません。

子どもたちが登園する前や降園後に、保育室や園全体のお掃除をしたり、子どもたち一人ひとりの書類を作成したり、月末には月案・週案・日案の作成をしたりと毎日大忙しです。
 

保育士の「退職理由」の上位は?

プライベートの時間がなくなり、仕事ばかりする毎日・・・という保育士の方も多いようです。そんな現場の厳しさもあり、保育士の離職率は年々増加傾向です。2016年に保育ひろばで調査した「転職や退職を考えたキッカケ」によると、「給与が低い」41.7%、次いで「ライフスタイルの変化」35.9%、「人間関係に悩んでいる」35.0%と続きます。
 
(参考)・転職に求めるのは給与改善じゃない!?保育士さんだからこその理由が明らかに!
(参考)・保育士に関する関係資料|保育士等確保対策検討会

 

やっぱり退職理由は書かなければいけないの?

保育士の仕事を辞めて新たな就職先を探すときに必ず書かなければならないのが、履歴書や職務経歴書。
これらの書類には前職の「退職理由」を書く枠が設けられている場合もあります。

退職の理由は人それぞれあると思いますが、退職理由が「保育士の仕事が辛い・・・」「現場の人間関係が難しかった・・・」というのは、次の就職先の採用する側の方にマイナス印象を与えてしまいかねません。
面接の際にも必ず聞かれる項目として準備を万全にしておく必要があります。ですから、書類に記載する際にも、面接で答える際にも、出来る限りマイナス印象を与えないように心がけましょう。

 

しかし、「退職理由」というのは、保育士の仕事に関わらず「どう書いたらいいのか分からない」と、悩んでしまうという方が多いようです。

そこで今回は、保育士の皆さんが離職する際の、「退職理由」にフォーカスを当てて、履歴書や職務経歴書での記載の仕方や、面接時の応え方などをご紹介いたします。
 

退職理由の基礎知識

保育士の転職活動の流れ

 
履歴書の職歴の欄にはこれまで経験してきた仕事の経歴を記載するものです。そのため、保育園に在籍していた期間の情報も記入をします。その職歴を記入する際は「いつ入社したのか?」「いつ退職したのか?」ということも明確に記入する必要があります。

採用する側はこれらの期間を気にすることはもちろんですが、「どのような経緯や理由で退職したのか?」ということを気にします。

履歴書の職歴の記入の仕方はどのような退職理由かによって書き方が変わるので、基礎知識として覚えておきましょう。退職理由の例は下記のようなものがあります。

・「一身上の都合により退職」

・「契約期間満了により退職」

・「会社都合により退職」
 

「一身上の都合により退職」

この退職理由は”自分の都合でやめるとき”に使用すると良いとされる退職理由です。

上記にお伝えしたように、採用する側は「どのような経緯や理由があり退職したのか?」ということを気にします。保育士の仕事は厳しい部分が多くありますから、退職したい保育士の中には、「仕事が辛い」「業務内容が多い」「保護者や他の保育士との人間関係が難しかった」などの理由の方も多いのではないでしょうか。

 

しかしこれらの理由を記載すると、採用する側にマイナスな印象を与えかねません。退職理由について記入する場合には、具体的な理由を書く必要はありません。

これらの理由のほかにも、自分の病気で辞めざる得ない場合や結婚などのライフイベントの場合も”個人的な問題や事情”が大きく影響している退職理由については「一身上の都合により退職」と記入をしましょう。

この時に注意しなければならないことは、印象が悪くなるからといって「事実に大きく反すること」を書くことはNGです。その後の面接でも辻褄が合わないということが発生し自分に不利益です。
 

「契約期間満了により退職」

この退職理由を記入することが多いのはパートやアルバイトの保育士や契約社員の保育士が多いでしょう。会社や保育園とある一定の期間を決めての雇用となっているからです。

そのため契約期間が満了になるということは、会社や保育園と結んでいた契約期間の有効期限が切れることになります。

 

契約期間が満了になる前には、契約期間を延長するのかどうかという判断を会社や保育園から求められます。その際に契約期間を延長しなければ、雇用先の会社や保育園との契約が切れます。その際の退職理由として挙げられるのが、この「契約期間満了により退職」というものです。

具体的にいつからいつまで契約していたのかということは、職務経歴書などに記載をするため、ここでは具体的な期間などは記載せず、退職理由のみの記入で良いでしょう。
 

「会社都合により退職」

「会社都合により退職」という場合は、自分の退職都合とは関係なく、会社の問題や事情によるものの場合です。具体的には会社で言うならばリストラや倒産、保育園でいうならば閉園や廃園になる場合です。
 

「退職理由」の具体的な書き方とは?

研修制度

 

求人に応募するときには、履歴書と職務経歴書の提出が求められることがほとんど。

退職理由は致し方ないと判断されやすい、「妊娠出産」や「結婚」はそのまま伝えても印象が悪くなることはありませんが、その他の退職理由はネガティブな印象を与えがちです。こういった場合には、転職することでこんなふうにプラスになります、というポジティブな伝え方で好印象につなげましょう。

書類選考を通過した人だけが面接を受けられるので、まずは書類を読んだ人に好印象を与えることが必要になります。

ここでは具体的な内容を例に挙げてご紹介します。
 

1)前職での在職期間が極端に短い場合

この場合は、在職中に何かトラブルがあったのではないかと推測されてしまうこともあり、相手に与えてしまう印象としては「忍耐力がない」「飽きっぽい」というマイナスイメージを与え、イメージダウンになるため、書類選考で落ちてしまい、面接まで進まないことも・・・。

万が一、在職期間が極端に短い場合で、劣悪な職場環境が原因でやめた場合には、「自分の考えている保育を実行できなかった。○○な保育が理想的であると感じているため、ここの保育園なら自分の○○を活かして実現できる」というように、志望動機や自己PRにも繋がる理由を用意しておくのがベターです。
 

2)給与の不満から退職した場合

「頑張って働いていてもしっかり評価してもらえない……」
「新卒で入社してからずっと同じ給与のまま……」

このように感じて退職を決めた保育士は多いのでは?頑張りを認めてもらえなかったり、経験を積んでも評価されなかったりして転職を決意する気持ちは誰しも共感できるところですが、転職活動において「お金のことだけ」を退職理由とするのはタブーです。

この場合には「頑張りを正当に認めてもらえることで、さらに頑張れる」といった意欲アピールに変えるのがポイント!やる気のある保育士として認めてもらいやすくなります。
 

3)人間関係の不満から退職した場合

どんな職場でも人間関係の悩みは尽きないもの。とくに保育園は女性が多く活躍する職場なので、保育士同士のいざこざが原因で退職する人は少なからずいます。

かといって、そのまま「人間関係が辛くて」と退職理由を伝えてしまうのは控えましょう。採用側は事実を知る術がないので、「応募者側に何か問題があるのでは?」と受け取られることもあるからです。

 

再び人間関係のトラブルを起こすリスクがあると判断されてしまうと、採用が見送られるケースもあります。どうしても人間関係の問題について話さなくてはならない場合は、円滑なコミュニケーションが図れるように努力していたことをしっかりアピールしておきましょう。
 

4)仕事量の多さから退職した場合

保育士の仕事は子どもたちと一緒にいるだけではなく、園内行事の事前準備、報告書類の作成など多岐にわたります。保育士の人手不足に悩まされている職場では、さらに激務をこなさなければならないのが現状です。

このような状況は採用側も理解しやすいものの、そのまま退職理由を伝えてしまうのは、再び同じ状況になれば辞めると宣言しているようなもの。状況改善のための何らかの努力をしていたことなどを付け加えて、ポジティブな印象につなげましょう
 

まとめ

納得のいく転職をするためには、前職を辞めるに至った本当の退職理由を整理し、「どんな点が解消されたら自分にとって働きやすいのか」を真剣に考える必要があります

そのうえで、次の職場でどのように活躍できるのか、応募先の保育園でミスマッチにならないかをイメージしながら書くことで、より相手に伝わりやすくなります。退職理由の書き方に悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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