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2016.08.31

保育士の資格は難易度が高いの?

保育士になるためにはどうすればいいのでしょうか。それには保育系の大学、短大、専門学校を卒業するか、保育士試験に合格して資格を取得する必要があります。

保育士になるためには

近年、少子化が叫ばれていますが、子育てが社会にとって大切な事柄であるという事実は変わりません。
しかし、母親も働かなければいけないため、子育てをする時間がなかなか確保できない家庭が増えています。

こうした状況で保育園の必要性は増しており、そこで働く保育士に対する関心は高まっています。では、保育士になるためにはどうすればいいのでしょうか。それには保育系の大学、短大、専門学校を卒業するか、保育士試験に合格して資格を取得する必要があります。資格取得というと難易度が高そうなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。

保育士試験の合格率

保育士

保育士試験を受ける場合、その合格率は11%から14%であるといわれています。合格率3%といわれる超難関資格、司法試験などよりは高い確率ですが、簡単にとれる資格ではないことがわかります。大学や短大、専門学校を卒業すれば同時に資格が認定されますが、入学試験のための勉強をせねばならず、2年から4年も学校に通わねばならないというのは、もうすでに社会人として働いている人にとって現実的な道ではありません。

なぜ保育士試験は合格率が低いのか

では、なぜ保育士の試験は合格率が低いのでしょうか。

保育士試験は、保育原理、教育原理、社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論の9科目、教育原理と社会的養護は2科目で1科目扱いとなるため実質8科目の筆記試験全てで6割以上の得点をとった上で、実技試験で合格しなければいけないのです。
実技試験は音楽表現、造形表現、言語表現の3分野から2分野を選んで受験します。

 

このうち合格が難しいのは筆記試験です。大学受験は3科目から5科目、合計点数で合否が決まるので1教科苦手教科があって点数が低くても、他の得意教科でカバーできます。

しかし、全教科6割以上というのは、苦手教科が許されないということなのです。しかも、毎年難しい問題が出る教科が変わるので傾向と対策が立てにくいということもあり、変にヤマを張ってはいけないのです。
これは、偏った知識が保育の現場では許されないということでもあります。子どもを育てるためには広い知識、場合によっては広く深い知識が必要なのです。保育士という仕事の重要性や、責任の重さを表しているともいえます。

保育士資格合格のための対策

難易度が高いからといってあきらめるのでは、保育士になりたいという気持ちが弱いということになってしまいます。ここでくじけず合格のための対策をしっかり立てて、努力を重ねていきましょう。次のことに気をつければ、保育士試験対策となるでしょう。

合格科目は次回に持ち越せる

筆記試験は3年の間に全ての科目を合格することでクリアできます。合格した科目は次の年に持ち越し、免除になるので、次回は不合格になった科目を重点的に勉強することができます。
どうしても一発合格を狙ってしまいますが、もし働きながらの勉強で時間があまり確保できないのならば、何年かに分けて合格を狙うよう計画を立てることもできます。

 

しかし、3年間は思ったよりも短いものです。本気で計画を立ててそれを守らないと合格は難しいでしょう。最後の3年目の試験に対するプレッシャーも大きいので、強い精神力が求められます。

そして予想外に難関なのが、教育原理と社会的養護の2教科を1教科に数える「ニコイチ」科目です。これはどちらか一方だけでは合格にならず、次の年も2教科分受けなければいけないのです。しかも、毎年どちらかの出題難易度が高くなる傾向が強いので、しっかり勉強しておかなければいけません。

満点を狙う必要はない

各科目6割以上で合格ですから、満点を狙う必要はないのです。あくまでも筆記試験なので、全ての知識が現実の保育で生かされるかどうかはわかりません。
過去問題集などをたくさん、繰り返し解いて、よく出る問題や現場の状況に合った問題に確実に答えられることが重要なのです。

対策講座を活用しよう

一人で勉強しているだけではなかなかうまくいかないことが多いです。資格取得のための講座には、保育士試験に対応したものも多くあります。夜間・休日を利用するものや、試験直前に集中して行うものもあります。模擬試験も行われており、合格率や苦手科目の把握に役立ちます。

なかなか時間のとれない人のための通信講座もあります。対策講座の利点は、ともに資格取得を目指す仲間の存在を意識し、競い合うことで学力アップになること、過去問や頻出問題のデータが蓄積されているために合格率アップにつながるということなどが挙げられます。

実技試験について

保育士がピアノを弾いている姿

実技試験については、筆記試験と違って独学で勉強することはなかなかできないので、対策講座を受けてみた方がよいでしょう。受験経験者にアドバイスをもらってどんな様子か教えてもらうのもよいです。音楽表現についてはピアノができるのであれば問題ありません。実技試験は筆記試験に比べて合格率がはるかに高いので、あまり心配しなくてもいいです。

また、幼稚園教諭資格を取得している人は実技試験が免除になります。

難易度が高いということの意味

ここまでの解説を見て、「保育士の資格をとるのは難しい、とても無理だ」と感じたでしょうか。逆に、もし簡単にとれる資格だったらどうでしょう。もしかしたら、安易な気持ちで保育士になろうとする人が増えてしまうかもしれません。

それでは親御さんが安心して保育を任せてはくれないでしょう。しっかり学習をして、厳しい試験をクリアした人だからこそ、親御さんは大切な子どもを預けてくれるのだし、保育士自身も知識や努力の裏付けがあって初めて自信を持って保育活動ができるのです。

 

子どもはいろいろなことを吸収する力がとても強いので、間違った行いもすぐに身につけてしまいます。大人が正しく導いてあげることが子どもの将来のためです。そして、未来の世界は子どもが作っていくことを考えると、保育士の責任は重大なことだと思います。
それを自覚しつつ、保育士資格取得に向けて努力をしてください。

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