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2016.08.31
保育士が本音で語る「私の転職したい理由」ランキング!
小さい頃から憧れていた保育士の仕事に就いたけれど、毎年多くの保育士たちが志半ばで退職しています。東京都社会福祉 […]
小さい頃から憧れていた保育士の仕事に就いたけれど、毎年多くの保育士たちが志半ばで退職しています。東京都社会福祉保健局が作成した「資料:教育・保育人材の確保」によると、保育士の離職率は実に8.4%と、100人採用しても9人は辞めてしまう状況なのです。
では、保育士はどんな転職理由で辞めているのでしょうか。東京都福祉保健局が2014年にまとめた「東京都保育士実態調査」からランキング形式で紐解いていきましょう。
第5位 仕事量が多い
保育士の仕事は、子どもたち一人ひとりと向き合うだけでも大変なのに、それにプラスしてさまざまなイベント・行事の準備や事務作業など、なかなか大変な面もあります。時間内に終わらずにサービス残業になってしまうこともあるでしょう。
仕事に追われることで精神的にも追い込まれやすいので、上手にストレスを発散したり、オンオフを切り替えたり、逆に大変さをやりがいに変えたりすることが成功のコツだと言えます。
第4位 結婚
結婚を機に専業主婦になる、もしくは一時的な休暇に入るために退職する保育士は多くいますが、辞める必要はないのに区切りとして円満退職し、新たな職場に転職する人がいるのも事実。
また、担任を受け持つ保育士は、年度の途中で妊娠などの理由で離れるわけにはいかないという責任感から、年度末に結婚準備を理由に退職して、補助業務などの職に就くケースなどもあります。
第3位 職場の人間関係
保育士に限らず、転職理由によく挙がるのが職場の人間関係。さまざまな人が働いている職場では、全員が同じ価値観を持っているわけではありません。職場の人間関係は、実際に働いてみないと分からない部分が多いのも難点です。
また、職場の人間関係には、保護者とのコミュニケーションも含まれます。自身の子どもへの過度な心配から、保護者が保育士にクレームを付けるなどのトラブルになることも。
実際、保護者対応がストレスとなって転職する保育士もいると聞きますので対外的なコミュニケーション能力が求められる仕事だと言えそうです。
第2位 給料が安い
2014年に行われた厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、保育士の給与平均は34.8歳、勤務年数7.6年で、月額216,100円。ボーナスを合わせると年間収入は3,167,000円という結果。仕事量や責任の重さから考えると給与に不満を持つ人が多いのも頷けます。
ただし、転職しても給与が上がる保証があるわけでなく、正職員からパート勤務などになった場合は、「ボーナスが出ない」「交通費が満額出ない」といったマイナス面があることも頭に入れておきましょう。
第1位 妊娠・出産
転職理由のうち、実に約25.7%が妊娠・出産という結果に。保育士に限らず、女性の転職理由(退職理由)でも堂々の1位となっています。
子どもたちと駆け回ったり、抱っこしたりと、体力勝負な保育士の仕事は、無理をすると妊娠中に流産の危険性が高まりますし、多くの子どもたちと接することから感染症のリスクもあります。妊娠初期は悪阻(つわり)などの辛さもある上に人員のゆとりがない保育園が多いことからハードワークを余儀なくされ、必然的に辞めざるを得ない状況になりがちです。
また出産後は、自分自身の子どもと関われる時間を増やしたいという理由で時短勤務を望むようになったり、子どもの行事などの都合でフルタイム勤務が難しくなったりするなど、より労務環境が整備された職場への転職を望むケースが多いため、1位という順位には納得ですね。
まとめ
保育士の場合、女性が多い職種であることから「妊娠・出産」が転職理由の1位に、「結婚」が4位になっています。妊娠・出産・結婚しても働き続けられるようにするためには、職場の理解や労務環境や仕組みの整備、家族の協力などはもちろん、正職員にこだわらないという保育士側の柔軟性も必要なのかもしれません。