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2021.03.18

保育士の転職。転職するために準備しておくこととは?

離職率が高い保育士―――その背景には、業務内容の過酷さやそれに見合っていない賃金の低さがあります。さらに、結婚 […]

離職率が高い保育士―――その背景には、業務内容の過酷さやそれに見合っていない賃金の低さがあります。さらに、結婚や出産をした保育士は、土曜出勤や早朝・遅番出勤を求められる勤務に対応するのが難しいなど、ワークライフバランスがとれずに止む無く退職するというケースも多いです。

現在、実際に転職に向けて具体的に動き始めている人も、何となく「いつか辞めたいな」と考えている人も、どのように転職活動を進めていくと良いのか分からない全ての人たちに、保育士から転職する時の注意点をご紹介いたします。

転職活動のスケジュール

転職活動は、目安として3ヶ月~半年ほどの時間を要します。
仕事と併行して行う転職活動を少しでもスムーズに行えるよう、各時期の特徴を把握することが大切です。

(引用元:厚生労働省『保育士の有効求人倍率の推移(全国)』)

上の画像は、厚生労働省が発表した『保育士の有効求人倍率の推移』です。保育士の求人数は4~6月が少なく、7月からまた徐々に求人が増え、12~2月が求人数のピークであることが分かります。

求人のピーク期は、来年度が目前に迫っており保育所側も人材確保で焦り始める時期。好待遇の保育所は早々に決まってしまいます。また、新しく立ち上がるオープニングの保育所は夏頃から求人が出始めるため、夏が終わるころには求人情報を収集し始めるなど具体的に動き始めると良いでしょう。

そしてさらに、転職活動を少しでもスムーズに行う上で重要なことは「準備」です。

転職活動で準備すること

まず最も重要な準備は、「なぜ転職するのか」その動機をしっかりと固めておくことです。

もちろん、動機は1つだけではない人もいると思います。また、「キャリアアップ」「他の業界に興味をもったから」といったポジティブな動機でなく、「低賃金」「人間関係」といったネガティブな動機だけという人もいるかもしれません。

重要なのは、❝転職=自分の中で理想とするキャリアプランの通過点❞という考えを自らがもつこと。例えば、転職の動機が「ワークライフバランスがとれないから」ということであれば、「休日も業務に追われていたが、休日は心身リフレッシュすることで業務のパフォーマンス向上を図りたい」と言うと印象は変わります。ネガティブな動機もネガティブなものとして捉えられなくなるのです。

次に必要な準備とは、転職サイトを活用すること

現在、保育士を専門とした転職サイトやエージェントが多数あります。求人情報の他、転職する時のアドバイスや保育士の待遇制度など、保育士のあらゆる場面で役立つ情報が掲載されています。

ハローワークや保育士・保育所就業センターなどの機関でも多くの情報を得ることができますが、「保育士を専門とした幅広い情報」を「手軽に」知ることができる転職サイトを活用することで、忙しい仕事と転職活動を両立させるのに役立つことでしょう。

退職時に気を付けること

①退職を申し出る時期

遅くとも年末までには申し出るようにしましょう。
何か不満に思っている待遇や環境を改善してもらえるきっかけとなるかもしれないし、引継ぎなど普段の業務と併行して行うには1か月では足りない場合があるからです。

最も良いのは、多くの保育園で秋~年末にかけて実施されている面談時。この時期の面談中で来年度の動向を問われ、その内容を基に年末~年明けにかけて求人を出します。
就業規則には、「退職の申し出は1か月前までに」と記述されているところが多いですが、代わりの保育士がすぐに見つかるとは限らないため、面談時、もしくは退職すると決めたらできるだけ早く申し出る配慮が大切です。

②退職をする時期

退職する時期についても、円満に退職したいならばやはり年度末が望ましいです。

現状、年度途中で転職・退職しようと思っても保育所側に年度末まで引き延ばされるケースも多くあります。正社員であればクラスの担任となることがほとんどですが、年度途中で転職してしまうと国が定めた保育士の人員配置基準を満たせなくなるためです。保育所の運営にもかかわってきます。

必ずしも年度末でなければならないか、というと、そのような決まりはありません。しかし、
保育士の人材不足が深刻な現状、配置基準を十分に満たした数の保育士を雇えている保育所は極少数です。
保育所や他の保育士との関係性を考慮すると、できることなら年度末付で退職するようにしましょう。

まとめ

保育士は保育所だけでなく、児童相談所や児童養護施設、知的障害児施設、母子生活支援施設など活躍の場は多岐にわたっています。資格を活かすにも、多様な選択肢があるのが保育士です。

特に慢性的な保育士不足の今、保育士が転職する時に最も困難なことは「退職すること」かもしれません。逆に言うと、転職により自分の理想とするキャリアアップが比較的実現しやすい環境にあるということです。保育所や子供に対して愛着が湧き、環境や待遇で不満に思うことはあっても転職に踏み出せない人も、もしかしたら転職活動に一歩踏み出すと、思わぬ活躍の場と出会えるかもしれません。