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2020.01.08

保育士の年収ってどれくらい?地域によって違う?

いきなりですが、保育士の年収についてどのようなイメージがありますか? 「保育士は低賃金」 「賃金と労働の乖離が […]

いきなりですが、保育士の年収についてどのようなイメージがありますか?

「保育士は低賃金」

「賃金と労働の乖離が大きい」

など、マイナスなイメージを持っているという人の方が多いのではないでしょうか?

データを基に、地域によって待遇の違いがあるのか調べてみました。

保育士の年収ってどれくらい?

今や社会問題となっている待機児童問題の解決のため、政府は保育所の受け皿を増やすだけでなく、「保育士処遇改善等加算」や「キャリアアップ補助」で保育士の賃金の底上げを行い、保育士の人材確保に努めています。

厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査」によると、2017年の保育士の平均年収は342万1,300円でした。保育士の賃金底上げにより平均年収が増加傾向にあるとはいえ、東京都福祉保健局による『平成30年度東京都お郁氏実態調査結果』の中で、給与・賞与等の満足度を問いに対して「やや不満」「不満」「非常に不満」と答えた人は、全体の57.9%にのぼりました。

まだまだ「保育士の業務内容に見合う給与額ではない」と感じる人が多いことが分かります。

 

保育士の平均年収をさらに詳しく都道府県別で見てみると、京都府が全国1位で平均403.6万円という結果でした。次いで東京都が397.6位、愛知県が377.8位です。

<都道府県別 保育士の平均年収 上位5位>

一方ワースト1位は愛媛県で285.1万円です。1位の京都との平均年収の差は、何と118.5万円です。月額給与で考えると、京都府で働くよりも毎月10万円もらえる給与が少ないということになります。

<都道府県別 保育士の平均年収 ワースト5位>

なぜ、こんなにも都道府県によって差があるのでしょうか?

上位の都道府県を参考に調べてみました。

地域別待遇の違い

①京都市「保育士宿舎借り上げ支援事業」

京都市内の民営お郁園や認定こども園を設置・運営する事業者に対し、遠隔地出身の常勤保育士の家賃等の宿舎借り上げ費用を支援するというもの。月額82,000円以内の家賃・敷金・礼金・共益費などのうち、75%を京都市が負担してくれます。

この事業は国が進めている事業ですが、実施主体は市町村となっています。そのため参加していない自治体もありますが、京都市では公式HP内で分かりやすく知らされており保育士の人材確保に一役買っている事業です。

さらに京都市は、保育士の処遇改善のために独自に約49億円、政府による「キャリアアップ補助」が発表されるとキャリアアップがしやすいように21億円の予算を投入しています。

京都府で働く保育士の平均年収が保育士全体の平均年収の1.34倍であることからも、意識的に保育士の人材確保からつながる待機児童問題の解消に力を入れていることが分かります。

②東京都「潜在保育士の再就職支援事業(貸付)」

潜在保育士が、保育所等で週20時間以上を保育士として勤務することが決定した場合に、再就職に必要な経費を最大40万円借りることができる制度です。同じ保育所等で引き続き2年以上すると、返還が免除されます。

③東京都『給与補助制度 月額平均4.4万円』

保育士の待遇改善のために、2017年度から保育士一人あたり月額平均4.4万円の給与補助を行っています。年間に換算すると、約53万円の年収アップが見込めることになります。

東京都の保育士に対する待遇の最大の特徴は、市区町村単位でなく「都」全体で保育士の処遇改善に力を入れていることです。「保育士宿舎借り上げ支援事業」も、東京都でも実施されています。

また、自治体に限らず、保育所を運営している法人や企業独自に処遇改善に努めているところもあります。その一例として、「入社お祝い金20万円支給」や「面接のための交通費を全額支給」などがあります。保育士不足が深刻な東京都では、自治体の努力だけでなく保育所独自に他園との差別化を図ることで保育士確保に力を入れているのです。

どうやったら地域別待遇がわかるの?

このような、各地域による保育士への待遇を知るには、まず各都道府県の社会福祉協議会のホームページがおすすめ。ほとんどの都道府県で実施されている「保育士修学資金貸付事業」や「未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援事業」などについて知ることができます。
東京都に限っては、東京都福祉保健局のホームページに詳細が掲載されています。

都道府県単位でなく、市区町村単位で実施されているような地域別の保育士への待遇を知りたいときは、各役所のホームページ内で検索することです。

一方、保育士として働く場所を全く決めておらず、まずは地域によってどんな保育士待遇がなされているのかを一括して知りたいときには、保育士専門の転職サイトが良いでしょう。地域別の保育士待遇だけでなく、その地域の保育士給料の相場がどのくらいのものなのか目安を知ることもできます。

場所・アクセスから勤務する保育所を探すのか、保育士の給料・待遇から探すのかによって、検索するページを変えた方がスムーズです。中には、期限付きの特別待遇措置もあるので、最新の情報を得るようにしましょう。

私たちが想像するよりも国や自治体が保育士の人材確保のために処遇改善に力を入れていることが分かると思います。売り手市場である「今だからこそ」、様々な待遇がなされているのです。

<参考>

・e-Start 政府の統計窓口『賃金構造基本統計調査』

・京都市公式HP『保育士宿舎借り上げ支援事業』

・東京都福祉保健局『保育人材確保の取り組みについて』


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