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2016.09.06

保育士の残業はどのくらい?サービス残業は?残業についてのリアルな話

保育士の残業実態はどうなのでしょうか?

厚生労働省が行っている「賃金構造基本統計調査」(2014年)によると、保育士の超過労働時間(残業時間)は、1か月あたり4時間とかなり少ない結果が出ています。

この調査は、実際に支払われた残業代を元に計算されていますので、残業時間のデータはあくまで「保育園が公式に残業と認めた時間数」となります。

では保育士の残業実態はどうなのでしょうか?

保育士の仕事はとにかくいっぱい!

東京都福祉保健局が調査した「東京都保育士実態調査」によると、保育士の退職理由に「仕事量の多さ」や「労働時間の長さ」があがっています。支払われている残業時間は少ないのに対し、実際の保育士からは労働時間が長いとの声が上がっており、このことから「サービス残業」が多いことが想像できます。

保育士の仕事は、子どもたちと一緒にいる保育時間だけではありません。保護者への日々の記録を記した「おたより」の作成や保育園への報告書の作成などの「書き仕事」の量は、担当する人数によっては膨大になります。しかも手書きが基本であることが多いため、間違えたら書き直しなんてことも……!

このほかにも、子どもたちへ贈るバースデーカードの作成や、保育園内にある壁面やキャラクターなどの装飾も業者に頼むわけではなく、保育士自らが担当しているケースがほとんどでしょう。

子どもたちが何かを作る場合でも、実は保育士が事前準備や仕上げ作業なども行っています。もちろん遠足や運動会といった年間行事も計画から準備まで実にさまざまな仕事を行っているのです。

なぜサービス残業が多いの?

仕事量が多くても、まだその分残業代がしっかり貰えるのであれば致し方ないと思えても、前出の「賃金構造基本統計調査」では4時間分しか支払われていないという現実……。

なぜ保育士はサービス残業が多いのでしょうか。

保育園はサービス残業になりやすい現実

私立の認可保育園は税金から運営費が賄われていて、子どもたちの年齢や人数によって金額が決まっています。運営費が潤沢にあるのであれば運営は楽ですが、残念ながら仕事の量に比べ決して多いとは言えず、保育士の残業代にあてる費用にゆとりがない状況も多くあります。

また、これまでの保育業界の慣例として「子どもたちをみている時間」だけが勤務時間として換算している保育園が多いのも事実。そのため、事務処理や事前準備などの時間は勤務外の仕事として給与の対象外にされてしまう傾向があります。

帰りたくても帰れない状況!

朝早くから遅くまで子どもたちを受け入れている保育園では、早番遅番などのシフト制であることがほとんど。しかし、早番で上がろうとしても子どもたちに「先生、遊ぼー!」と声をかけられたり、保護者から「先生、相談があるんですけど……」と引き留められたりすることもあり、なかなか帰れないパターンに陥ることも!

保育中に、子どもたちの前で制作物や書き仕事をすることもできず、シフト時間内に終わらずに仕事を持ち帰るなど、結果サービス残業になってしまうこともあります。特に行事前は、終電前頃まで残業をする保育士もいるそうです。

保育士の人員にゆとりを持たせた保育園運営ができていないと、なかなか残業は減らせないでしょう。

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残業を少なくする方法

あまりに残業が多い現状を見かねて、園長や主任が保育士に対して、「早く帰れるように頑張りましょう!」と積極的に声をかける保育園も多くなっていると聞きます。保育士からしたら、「それができればいいのだけど、仕事が終らないんだってば・・・。」といった声が聞こえてきそうですが、努力や工夫で、最大限残業をすくなくすることはできます。その具体例をここでは3つ挙げていきましょう。

①仕事を分担する

女社会、おしゃべりをしながら皆が同じ作業をするという傾向になりがちです。しかし、実際は保育士一人でできる作業も多かったりするのです。

「じゃあ、私こっちやるから、あなたはそっちやってくれる?」と先輩保育士が指示してひっぱっていってあげ、残業を減らす努力をするのもよいでしょう。保育士同士、連携を取り、効率重視に動くことがカギです!

②朝に仕事をする

ただでさえ、朝が早い保育園。朝が苦手という保育士も多いとは思いますので、とびきり早起きをしてくださいという訳ではありません。朝は集中力もあがるようです。保育後は疲れて単純作業をしたいという心理も働きますので、朝の限られた時間の中で集中して仕事(特に書き物)をしてしまうのがオススメです。

③話し合いは簡潔に

話し合いが多いのも保育士の特徴の1つ。ついつい話が発展して、あらぬ方向へ脱線してしまうことも少なくありません。色々な話をすることは悪いことではありませんが、脱線しては話し合いの時間が長くなる一方です。「話を元に戻そう!」と勇気を持って言う人が一人でもいるといいですね。一人ひとりの保育士が共通の認識を持っていれば、「そっか、そうだね。また脱線しちゃったね。」とよい雰囲気で話し合いをすることもできます。

残業を避けたい場合は、派遣保育士という選択肢も!

残業が続くと、段々保育士自身の心にもゆとりがなくなってきてしまうことにもなり、結果として退職せざるを得ない状況に追い込まれてしまうケースもあります。

「自分の家庭も大切にしたい」「心にゆとりを持って子どもたちに接したい」と考え、残業がない、もしくは、少ない保育園を探すのであれば、「派遣保育士」がおすすめ。派遣保育士はきちんと時間管理されて働くことになるため、そもそも残業を頼まれにくいことや、残業が発生してもきちんと残業代が支給されるのです。

残業のストレスを減らすには

今現在の保育業界ですぐに残業を減らすというのは難しい問題ではあります。それぞれの保育園で残業を減らす努力をするのはもちろんですが、それも限界があるでしょう。そんなときは家に帰ってたっぷり入浴・睡眠をとったり、休日には趣味の時間や買い物・友人と遊んだり・・・、思いっきりストレスを発散させましょう。

また、仕事量・残業が多くて本当に大変な保育士という仕事ではあると思いますが、“すべては子どもたちのため”と思ってよい意味で軽い気持ちでいましょう。また、疲れたときには思いっきり同僚と愚痴大会をするなど、自分一人で抱え込まないようにするとよいかもしれませんね。

まとめ

子どもたちと接するときは、いつだって心からの笑顔でいたいもの。労働環境がどうなっているのか、勤務前にすべてを知ることはできなくても「事前に保育園を下見に行く」「面接時は保育士の雰囲気を見る」などは最低限しっかり行っておきたいですね!

 

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