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2016.08.31
保育士の採用面接における自己PRのコツ
保育士は、性格や人となりといった要素が非常に重視されるものであるため、面接での話はかなり重視されるものと考えてよいでしょう。
保育士の面接で自己PRするには
保育士の求人に応募する際に、まずは面接ということになるでしょう。特に学科試験や一般常識などの筆記を行うわけではない場合、この面接での質疑応答が採用か不採用かの結果を左右する大きな分かれ目となります。特に保育士は、性格や人となりといった要素が非常に重視されるものであるため、面接での話はかなり重視されるものと考えてよいでしょう。
そして、その情報を一番伝えることができるのが自己PRです。これは、自分自身がどのような人物であるか、どのようなことができるのか、今までの経験を積んでどういった考え方を持ったかなど、履歴書や職務経歴書といった書類からはわからない応募者の情報を自ら申告する機会を与えてもらっているわけです。
その機会をうまく生かさない手はありません。短時間でいかにうまく簡潔に自分の魅力を伝えることができるか否かが勝負となるとも言えるわけです。
人としての印象と保育士としての適性
どのような職種でもそうですが、面接における自己PRの質によって採用・不採用が決まることもよくあります。いくら履歴書で丁寧に自分の経歴や所有している資格などを書き込んでみても、最終的に面接において応募先の特性に合っていないと思われたり、社会的にその人材を採用してもメリットがないと判断されたりしてはその時点で終了です。
そのため、自己PRにおいてはそれぞれの職種に対する適性と社会性が備わった内容を盛り込むことが求められます。それは、ただあれこれとできることや特性を前面に押し出すだけではなく、ちょっとしたコツで同じ内容でもより聞きやすく、さらに社会性を備えているかを見せることができるチャンスにもなるのです。
また、ここで保育士に必要な人格や仕事に対する姿勢を読み取ることも、方法によっては可能となるため、PRする方もその方法論から攻めていけばより有効に自分の魅力を伝えやすくなります。
伝えたいことの他にも話し方を考える
もちろん自己PRですから、自分の特性や思いなどを箇条書きにして伝えたいと思うことは確かです。しかし、それをただ羅列しただけでは逆に伝わりにくいことも考えられるのです。場合によっては押しつけがましかったり、自分の特性に関して過剰な思い込みを持っていたりしそうだという印象を与えてしまうことも考えられ、必ずしもメリットを上げていくだけでは響かないこともあるわけです。
それでもきちんと自分の魅力を面接官に伝えるために、客観的な視点を常に持ちつつ自分の気持ちをそこに乗せていくということも大切になるでしょう。
さらには、そのPRポイントの中でどの部分を強調したいかという点も絞って、より伝えたい自分の能力について具体例を交えながらわかりやすく説明するというテクニックも使わないに越したことはありません。
自己PRは話術でもあるということです。
どのような点に気をつけるか
保育士面接の際には、PRしたい点をより伝わりやすくすることと、その点がそれぞれ保育士の適性として認められるものかを考えることが大切です。具体的にどのような点に気をつければよいかを見ていきます。
主観を入れすぎない
よく就職活動全般に勘違いされやすい要素として、自分の特性や長所を伝えたいばかりに、その部分を簡潔にしすぎて伝えてしまうことが挙げられます。
例えば、
▲自分には協調性があります
▲リーダーシップを取れます
▲明るく社交的です
▲子供に人気があります
こうしたアプローチは、一見ポジティブかつ自分の長所を客観的にピックアップしているように見えますが、ここには実は落とし穴が開いています。
もちろんこれらの要素自体はプラスになるはずですが、これらの全てが他者からの評価で決まる長所であるということです。外から見てその人に第三者が下す評価で初めてその相対的な比較がなせるものであり、場合によっては自分がそう思っているだけではないかとにわかには信用されづらくなる要素にも変わってしまうのです。
しかし、これらが本当ならばはぜひPRしておきたい点であることは確かです。そのため、こうした要素をピックアップするときは「周囲にそう言われる」という視点から話を展開したり、また具体的にそれを示すエピソードを交えて説明したりといった話術を盛り込むとうまく伝わります。
散漫になりすぎない
あまりにも保育士として採用してもらいたいという気持ちが強すぎて、自分の持っているものをあれもこれもとピックアップしていろいろ伝えたくなってしまうといったこともあります。ただし、その要素がたくさんあると本当に保育士としての魅力として伝えておくべきところがぶれてしまう可能性も十分に考えられるのです。
そのため、本当に伝えたいポイントを絞って簡潔に、さらにわかりやすく、またここぞというところを強調できるように構成することが大切です。もし、前述のようなエピソードを盛り込んだPRをするなら、その手法を使うのはポイントを絞ったことに限っておけば、その部分をより伝えたいのだと判断してもらいやすくなります。
とにかく子供が好き
何をおいても保育士に求められる第一条件とも言える要素です。この要素が伝わらなければ、保育士として子供とうまくやっていってくれるかを判断できなくなります。保育士として必須であるということは、逆に応募者の全てがその要素を面接での自己PRに持ってくることが前提と考えて間違いないということです。
そのため、ここで奇をてらったりしてもあまり有効ではありません。ただし、本当に子供が好きで、さらにそれだけではなく子供の面倒を見ることが苦にならない、またたくさんの子供に囲まれるのが楽しいといった要素は確実に伝えておく方がよいでしょう。
子供と接することにとどまらず、子供への教育や成長などの要素にも興味を持ち、健全に子供を育てていきたいといった意欲を見せると、安心できる要因にもなるでしょう。
独りよがりにならないことがポイント
こうした面接での自己PRはとにかくいいことをたくさん伝えたいと躍起になってしまいがちですが、それが逆に裏目に出てしまうことも多いようです。
そのため、まずは客観的に自分を分析すること、自分の長所を他者目線で話すこと、またポイントを整理する話術や子供に対する思いを保育士として見据えることなどを考慮しておけば、整然としているのに熱意のあるPRになります。
独りよがりにただ自分を羅列することは避ける方が無難というわけです。