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2016.08.30

中卒者が保育士になるための方法と手順

保育士として働く夢を持ちつつも、家庭の事情で、高校に進学できなかった中卒の方、「自分は高校を出ていないから、保育士にはなれない」と諦めてはいませんか。

保育士として働く夢を持ちつつも、家庭の事情で、高校に進学できなかった中卒の方、「自分は高校を出ていないから、保育士にはなれない」と諦めてはいませんか。そんなあなたに朗報です。実は、中卒者でも、保育士になる方法があります。その中でも最も確実、かつ保育に関する正しい知識を身につけた上で保育士として活躍できる方法を紹介します。

①保育士試験を受験して合格する

②卒業と同時に保育資格を取得できる指定の専門学校、大学、短大に通い、卒業する

この2つの方法しかないのはご存知の通りです。

 

これから学校に通うのは時間がかかりすぎますから、中卒であるあなたの選択肢は必然的に保育士試験を受験して合格することにしぼられるはずです。ところが、保育士試験を受験するのにも条件があって、高校や大学、2年制以上の専門学校を卒業していることが必要です。つまり、中卒では、保育士資格試験を受験することさえ、許されないのが現実です。これを知ったあなたは、保育士になる夢をあきらめかけていることでしょう。

 

実は、所定の学歴を持っていない中卒者でも、唯一、受験資格を得ることができる方法があります!

それは、児童福祉法で定められた認可施設で5年間の実務経験を積むこと

実務経験期間として算入できるのは、1日6時間以上、かつ、1ヶ月20日以上働いた期間です。実務経験要件を満たしたら、行政の認定を受け、受験資格を取得します。その後は、通常ルートで受験をする方同様、保育士資格試験を受け、合格すると、保育士として登録が可能になります。

当然、これは、裏技的な方法ではなく、全国の保育士養成学校が加盟している社団法人「全国保育士養成協議会」のホームページにも、明記されている正規の資格取得ルートなので、ご安心ください。

保育士受験資格|全国保育士養成協議会 

 

実務経験に換算できる認可施設求人の探し方

実務経験を満たすための勤務先を探す時には、以下2点の条件に適合することを確認しましょう。

①実務経験換算が認められる施設であること

②1日6時間以上、かつ1ヵ月に20日以上勤務できる求人であること

保育士

認可施設として指定されているのは、保育所だけではなく、出産の手助けをする助産施設、母子家庭のサポートをする母子生活支援施設、生活指導の必要がある児童の自立を支援する児童自立支援施設等、多岐にわたります。

 

児童福祉法で認められた施設であれば条件に該当し、実務経験に換算可能。

他、入所者の半数以上が18歳未満である障碍者自立支援施設、親の帰りが遅い子どもを一時的に預かる一部の放課後児童クラブでの勤務が検算できるケースもあります。確実に実務経験換算可能な施設を選ぶには、求人へ応募をする前に、行政窓口に問い合わせをすることをおすすめします。

 

時間規定に関しては、1日6時間以上、1ヶ月20日以上は、絶対条件となりますが、1つの勤務先で5年の期間を満たす必要はありません。

1つ目の勤務先で2年、次の所で1年、3つ目で2年半、等、全ての経験を合算して5年を満たしていれば大丈夫です。資格がなく、実務経験がないとなると、最初は派遣社員や契約社員、有期雇用の求人しか見つからないかもしれません。それでも、デイリーベース、マンスリーベースの勤務時間条件をクリアしている雇用先で経験を積み、複数の施設での経験、全てを足した年数が5年を満たせば、受験資格が得られます。試験に合格して保育士免許を取得した後は、より条件のいい勤務先に転職することもできるでしょう。

勤務先を探すにあたり、時給、月給、福利厚生面を考慮したい気持ちはもっともですが、5年間は試練の時と割り切って、指定の年数条件をクリアすることだけを目標に働く、という考え方も必要なのかもしれません。

保育士試験の合格点と難易度について

受験資格を得ることができたら、いざ試験に臨みます。保育士試験の合格条件は、筆記試験と実技試験をクリアすること。筆記試験の合格者だけが、実技試験に進むことができて、実技試験を通過すると保育士としての登録が可能になります。

 

筆記試験は2日にまたがって行われ、以下に関する内容のテストを受験します。

1日目:保育原理、教育原理、社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉。

2日目:心理学、保健、食と栄養、保育実習理論

マークシート形式で出題される問題に、科目ごと6割以上を正解すれば筆記試験は合格。8科目全てを6割以上、と考えると、やや難易度が高いように感じますが、合格した科目は翌年に持ち越しできて、3年間かけて全科目を合格すればいいという良心的なシステムです。科目ごと難易度にばらつきはあるものの、決して、「落とすための試験」ではなく、資格試験対策テキスト、講座を利用して、きちんと対策をしておけば、難易度が飛び抜けて高い試験ではありません。実務試験にいたっては、合格率は9割近く。筆記試験さえクリアできれば、気を抜かずに受験する限り、かなりの高確立で合格できると考えて問題ないでしょう。

保育士試験合格後の資格登録手続き方法

試験にめでたく合格したら、正しい手順で申請をして、保育士証を取得しましょう。具体的には、以下のステップに従い、手続きを進めてください。

ステップ1:保育士登録の手引きの請求
登録事務処理センター宛に「保育士登録の手引き」を請求すると、登録に必要な書類一式を入手できます。A4サイズの封筒に、切手を張った返信用封筒を同封、事務センター宛に郵送しましょう。
ステップ2:登録手数料の支払い
書類一式が届いたら、専用の払い込み用紙を使って登録手数料を支払います。金額は、1人あたり4200円。専用の用紙でないと受付をしてもらえないので、必ず手引きに同封されている払込用紙を使用して支払いを行いましょう。
ステップ3:書類の提出
手引きに同封されている「保育士登録申請書」、登録手数料の支払いをしたことを照明する「振替払込受付証明書」、保育士試験合格後に送られてくる「合格通知書」、「戸籍抄本」を、まとめて、登録事務センター宛に送ります。

「保育士登録の手引き」の請求、必要書類の提出、ともに都道府県から委託を受け、「登録事務センター」が一括して処理を行います。保育士としての所属自体は、各都道府県になりますが、書類の提出先は、東京都渋谷区にある登録事務処理センターであることに気をつけて下さい。提出書類に不備がなければ、2ヶ月前後で、保育士証が届きます。

正しい場所で実務経験を積み、試験に通過、登録をすれば、中卒でも、保育士に必ずなれます。幼い頃からの夢を諦めていた方、今からでも遅くはありません。保育士として大好きな子どもに囲まれ働く、そんな毎日を手にするため、行動を起こしてみてはいかがでしょうか。

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