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2016.09.01

保育士と幼稚園教諭の違いを解説!あなたが目指すのはどっち?

どもにとっては幼稚園も保育園もほとんど同じものと認識していますが、実は保育士と幼稚園教諭にはさまざまな違いがあります。

日本生命が2014年に行った「大人になったらなりたいもの」調査によると、「保育園・幼稚園の先生」は食べ物屋さんに次ぐ第2位!常に女の子の「なりたいもの」ランキングで上位に入ることからも、人気の高さがうかがえます。

子どもにとっては幼稚園も保育園もほとんど同じものと認識していますが、実は保育士と幼稚園教諭にはさまざまな違いがあります。今回は、保育士と幼稚園教諭の違いにスポットを当ててみました。

(参考)第一生命 大人になったらなりたいものベスト10

保育士と幼稚園教諭、何が違うの?

保育士と幼稚園教諭は同じように子どもたちと関わる仕事ですが、実は大きく異なる職種です。

保育士は厚生労働省管轄の国家資格

保育士は、厚生労働省が管轄する「児童福祉法」に基づく国家資格で、取得の方法は次の2種類あります。いずれかの条件を満たせば、保育士の資格を取得できます。

【1】保育士を養成する大学や短大、専門学校(厚生労働大臣指定)などに通い、単位を修得することで卒業時に付与される
【2】年1回行われる「保育士試験(筆記・実技)」に合格する

保育士試験の合格率は、厚生労働省の発表によると2014年度で全国平均は19.3%。難易度の高い試験なので、保育士試験を受験するよりも、保育士を養成する大学や短大、専門学校などを卒業することで資格を取得する人のほうが多いようです。

保育士の主な仕事は、0歳児から7歳未満の未就学児(小学校に通う前の子ども)に対して、身の回りのお世話をするだけでなく、就学前に基本的な生活習慣や社会性を身につけさせること。さらに保育園の年間行事の計画や保護者に渡す「園だより」といったプリントの作成、園内の安全点検など、業務は多岐におよびます。共働きの家庭などを理由に、朝から夜まで保育を受ける子どもも多く、保育士はいわば保護者代わりのような存在なのです。

(参考)厚生労働省 保育士試験の実施状況 平成26年度

幼稚園教諭は文部科学省管轄の「先生」

幼稚園教諭はその名のとおり「教諭」、すなわち小学校などの先生と同じく、学校教育法に基づく資格です。幼稚園教諭の資格には3種類あります。養成課程のある、どの学校を卒業したかによって種類が変わります。

【1】幼稚園教諭専修免許状:大学院卒業
【2】幼稚園教諭一種免許状:大学卒業
【3】幼稚園教諭二種免許状:短大・専門学校などを卒業

どの免許状であっても仕事内容に差はないものの、給与や昇進スピードについては一定の差を設けている幼稚園が多いようです。

幼稚園教諭は、満3歳から7歳未満の未就学児(小学校に通う前の子ども)に対して、集団生活や言葉、表現の仕方や健康な生活など、今後生きていくための初歩的な「教育」を、遊びの形で指導します

保育士と幼稚園教諭、どっちの方が就職しやすい?

幼稚園教諭の主な就職先はもちろん幼稚園ですが、幼児教室などでも幼稚園教諭資格が歓迎されることもあります。しかし共働きの家庭も増えてきたため、子どもを幼稚園よりも保育園に預ける傾向が高まっています

一方、ニーズの高まっている保育士は引く手あまたで、活躍できるフィールドも広がっています。保育園以外でも障がい児施設や児童養護施設をはじめ、商業施設に併設された託児所などでも保育士が必要とされており、就職先の選択肢が増えています

保育士と幼稚園教諭、Wの資格取得がおすすめ

保育士が行う「保育」と、幼稚園教諭が行う「教育」の2つを併せ持つ「認定こども園」制度が2014年からスタートしています。認定こども園は、幼稚園と保育園の機能を併せ持った「幼保連携型」のほか、「幼稚園型」、「保育園型」、「地方裁量型」の4つのタイプがあります。

幼保連携型については、原則として保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方が必要となりますが、2020年までは経過措置としてどちらか一方だけでも勤めることができます。その他のタイプは基本的にいずれかの資格保有者であれば勤務できますが、両方の資格を持つことが望ましいとされています。

 

このように保育士、幼稚園教諭いずれも働く環境が変化しつつあるため、今後の仕事の幅を広げるには、両方の資格を取得しておくのがおすすめ。とくに現在は未取得の資格が取得しやすいよう、一定の条件を満たしていれば「特例制度」で取得することができます。

【保育士資格(3年かつ4320時間以上)あり、幼稚園教諭資格なしの場合】
特例対象講座・科目を開設する大学で最低5科目8単位以上の単位取得することで、各都道府県の教育委員会に対し、免許状の授与申請が可能

【保育士資格なし、幼稚園教諭資格(3年かつ4320時間以上)あり】
特例対象講座・科目を開設する大学で最低4科目8単位以上の単位取得することで、保育士試験免除申請が可能

(参考)厚生労働省 幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例

保育士と幼稚園教諭のこれから

新制度導入が決まって以降、これまで保育士だけ、幼稚園教諭だけの養成に限定していた学校も、一度に両方の資格をとれるように整備されつつあります。これから資格の取得を考えている人は、どちらも取得可能なカリキュラムを組んでいる学校を選ぶ方がよいでしょう

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