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2016.09.02

健康診断の基礎知識と保育士の健康診断書が必要な理由

どうして保育士は健康診断の受診を求められたり、健康診断書の提出を求められるのでしょうか?

何かと多い保育士の健康診断

保育士の求人には、内定後に健康診断書を提出するように記載されていることが多いです。この健康診断書は正職員に関わらず、パートやアルバイトの保育士、臨時の雇用契約の場合であっても、提出を求められるケースがあります。

なぜ保育士になるためには健康診断を受けなくてはいけないのか、保育士が健康診断を受診するのは義務なのか、さまざまな場面で健康診断を進められることの多い保育士だからこそ、疑問に感じる方も多いでしょう。

 

結論から述べてしまうと、保育士であるあなた自身には健康診断を受ける義務はありません。健康診断を受けさせることは雇用主の義務なのです。

雇用主が健康診断の受診を依頼しなければならないのは、正職員の保育士に対しては必ずです。そして臨時の保育士やパート・アルバイトの保育士の場合は、一定以上の労働条件に該当すれば必ず依頼をしなければなりません。これらの条件に該当しない人でも、雇用主はその人に対してできる限り健康診断を受けさせる、という努力をする義務があります。

 

これは保育士という職業に限らず、全ての職業に適用される労働安全衛生法による規定です。ですから、きちんとした企業や保育園での勤務をすることになった場合には、健康診断を受診することは必須と考えるのが妥当でしょう。

健康診断の基礎知識

血圧

きちんとした保育園で就職することになった際に、多くの人が避けては通れないのが健康診断。しかし、「どこで受けたらいいの?」「費用はいくらくらい?」「自己負担か保育園負担か?」「どんな内容の診断が必要なの?」などの小さな疑問が絶えませんよね。そこで、健康診断に関するあなたの不安や疑問を解消すべく、保育士の健康診断の基礎知識をご紹介します。不安や疑問に感じていることを解決してクリアにすることで、安心して就職に備えてください。

 

健康診断の内容と診断項目

保育士として正職員で就職する場合、一般的に必要とされる検査項目は、以下11項目です。

1. これまでの病歴・業務歴
2. 身体について自覚している問題はないか
3. 身長・体重・胸囲・視力・聴力
4. 胸部エックス線検査
5. 血圧(高血圧、低血圧ではないか)
6. 貧血検査
7. 肝機能は正常か
8. コレステロール値
9. 血糖量は正常か
10. 安静時心電図検査
11. 尿検査(糖・たんぱくではないか)

保育士就業前の場合の健康診断

▲受診する施設

健康診断を受ける機関については、保育園からの指定がなければ、普段かかっている病院やクリニックで受診して問題ありません。

受診する病院やクリニックに問い合わせをする際には、「入社のための健康診断」をしたいという旨と、保育園から指定された診断項目を伝えれば、大抵の病院やクリニックは診断の可否や、健康診断を受診する上で掛かる費用を教えてくれます。ここで気をつけておきたいこととしては、小規模な病院やクリニックの場合だと診断できない項目があるということです。

 

診断できない項目がある際に考えられることとしては、その病院やクリニックに必要な設備が整っていなかったり、外部機関に成分調査を依頼したりすることが考えられます。このような場合には結果が分かるまでに時間がかかるケースが多いです。

基本的に受診する項目が多かったり、精密な検査をしたりする場合には、健康診断書の発行が当日ではないことが多いですので、提出期限が近い場合には、診断書の発行までにどれだけ時間がかかるのか、事前に確認しておくことをオススメします。また、雇用時健康診断を積極的に受け入れている病院やクリニックにお願いし、受診をすると午前中に診療、翌日午後に診断書の発行と、迅速な対応をしてもらえる場合があります。

 

入社が間近に迫っている時には、インターネット等を活用して近くにこういった病院やクリニックがないか探してみてください。「健康診断 即日対応」と検索して、ヒットした所に健康診断をお願いすると他の病院やクリニックと比べて早い提出が望めます。しかし、万が一提出が遅れてしまう場合には、当然のことではありますが、健康診断書を提出する保育園に連絡を入れることを忘れないでくださいね。

 

▲費用はどのくらい?

本来であれば、保育園に入ってすぐ、雇い主が保育士に対して、健康診断を受けさせなくてはならないとされている健康診断。しかし、健康診断の対象者が3ヶ月以内に上記項目の健康診断を受けていて証明書を提出すれば、健康診断を省略できる規定があります。そのため多くの保育園では健康診断を受けさせる義務をまぬがれるため、内定者に対して、事前に健康診断書の提出を求めるという訳です。

 

電卓

採用時に健康診断書を提出させることで、健康診断を受けさせる義務を回避し、「自分(対象者)の任意で受けた健康診断結果を提出してもらった」という言い分が通ります。つまり就業前の健康診断の費用に関して”自己負担”になります。

診断費用については、病院によってまちまちですが、一般的には1万円弱、健康診断を積極的に行うクリニックだと7000円〜9000円で受診できます。調べる項目が増えれば増える程、費用が高くなるので、あなた自身のためにも最初の予約の電話で、診断必要項目を正しく伝えておきましょう。

 

やや理不尽なようにも感じますが、保育業界に限らず、多くの一般企業が採用時提出書類として、健康診断書を求める方式を採用しています。「自己負担で前もって健康診断を受ける事」は、法律面から言えば、労働者の義務ではありません。

しかし、ここで正当理論を主張して、健康診断書の提出を拒むようなことをすれば、せっかくご縁があった就職先との関係が悪化してしまう可能性が高いと言えます。「社会の慣例」と割り切って、自己負担で健康診断を受け、きちんと書類を提出することを強くおすすめします。

 

保育士就業後の場合の健康診断

▲受診する施設

保育園に就業してからの健康診断の受診場所は、基本的には就業先の保育園に指定されていることが多いです。しかし指定がない場合には、上記の就業前の場合と同様に、普段かかっている病院やクリニックで問題はないでしょう。もしそれでも不安が残る人は、直接保育園の園長や他の保育士に確認をするのがよいでしょう。

 

▲費用はどのくらい?

保育園から健康診断を受けるように言われて、受診した場合には、雇用主である保育園が費用を負担するのは当然です。つまり入社した後の健康診断の費用は全て保育園が負担するということになります。

入社前の健康診断で受診費用が自己負担だと、「保育士として働いている間もずっと自腹なのか・・・」と不安に感じるかと思いますが、通常レベルの福利厚生が整っている保育園であれば、保育園に就業後の健康診断については、自己負担になることはありません

保育園が責任を持って、保育士として働くあなたの健康維持をサポートしてくれる、と考えて問題ないでしょう。ただごく一部の私立保育園では、福利厚生が十分でなく、健康診断を自己負担で受けなくてはならないというケースがあることも事実です。

福利厚生は仕事をする上で重要なポイントでもあるため、就職内定に至る前の面接や労働条件の交渉の場で、就職後の健康診断費用についても確認しておくとよいでしょう。

 

正職員となって働く、ということは、あなたが考える以上に、会社と自分の絆が深くなるものです。労働の代償としてお給料を受け取るだけでなく、健康管理や生活の保障、あらゆる面で会社がサポートしてくれます。

まとめ

健康診断に関する基礎知識をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか。入社前や入社後に健康診断書の提出が必要な理由、診断を受ける施設、費用負担について、あなたの疑問に感じていた点は解消されたでしょうか。

病院に行くことや意外と高い自己負担について、気落ちするのも分かりますが、社会人として仕事を始める際には、ほとんどの人が通る道です。面倒なことを先に片付けて、すっきりとした気持ちで保育士デビューの日を迎えて頂ければと思います。

 

 

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