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2018.11.12
保育士が身につけておきたい3つのポイントと身につけるための方法とは?
仕事の苦労を乗り越えるためにつけておきたい力と、それを身につける方法をご紹介いたします。
保育士の業務は、子どもの成長をそばで見られるという、やりがいのある仕事である半面、苦労もつきものです。
一日中、まだ成長途中の子どもたちを相手にすることは、想像以上に苦労を伴います。担当する子どもの年齢や月齢にもよりますが、成長途中の子どもたちは言語能力も未発達であるため、自由に自分たちの思いや考えを大人に伝えることが難しい状態です。ときには言葉で表現できなくて、他のお友だちや保育士に対して、手が出てしまうこともあります。
保育士の中には、「子どもたちを援助できず、頭を抱えている」という方も、「子どもは好きだけど、毎日の業務の大変さに転職・退職を考えている」という方もいることでしょう。そういった悩みがある場合には、これからご紹介するポイントを抑えて子どもと接してみましょう。
保育士が身に着けておきたいチカラとは?
保育士の苦労といって数をあげようとすると、個人差があるため、今回は大きく3つの悩みにわけてお伝えします。
そのポイントは「観察力」「体力」「人間関係」の3つです。少しでも保育士の苦労を減らし、純粋に子どもたちと向き合えるようになるためには、この3つのポイントははずせません。自分と当てはまる場所がないか、確認して、工夫ができるようにしましょう。
ここでご紹介する解決に向けての工夫はベテランの保育士を中心に使われているものです。きっと、先輩方の保育士としてのキャリアを参考にすれば、あなたが保育士として仕事を続けていく上で有意義なヒントを得られることでしょう。
【ポイント1】クラス全体を見られるような観察力
子どもたちの気持ちをしっかりと受け止められるかどうかで、保育士のクラスのまとめやすさも大きく変わってきます。人一倍、気持ちを表現できづらい消極的な子どもであれば、保育士の側も一段と気を使う必要があります。保育士として子どもたちの気持ちを的確につかむためにも、日頃の観察力やクラス全体の雰囲気を常に把握しておく必要があります。
気持ちが伝えられないぶん、子どもたち一人ひとりの行動から、どういう気持ちで動いているのか、何をやりたいのか、など、きめこまやかにくみ取りことが大切です。そして、子どもたちが持つポテンシャルを十分に引き出せるように陰になり日向になりサポートしていきます。ただし、保育士の人間性や経験値にも大きく左右されるのが、子どもたちの思いを感じ取る能力です。
【ポイント2】保育士は体力勝負!
そして、子どもたちを常に意識的に観察するうえで保育士にとって欠かせないのが体力面といえます。体力面は、子どもたちとの関わりのなかだけでなく、日常業務からシーズンごとのイベントにまですべてのベースとなります。体力がなければ業務がこなせなくなるだけでなく、観察力や思考力にも良くない影響を及ぼします。疲れきった体で子どもたちと接していても、その子が発しているサインを繊細につかみとることは困難です。
【ポイント3】良好な人間関係を築いておく
さらに、職場の保育士同士の人間関係も大きな苦労の一つです。圧倒的に保育士は女性の多い職場の中で働く環境にあります。女性特有の感情の機微や人間関係の作り方はもちろん、ネガティブな妬みやそねみがスムーズな仕事を進めるのに影を落とすことさえあります。
保育士としてポイントを抑えるためにはどうすればいい?
保育士としての観察力を磨くには?
保育士として求められる能力のうち、もっとも重要なものが子どもたちをつぶさに観察する力です。保育士が一日を通して過ごしている子どもたちは、お父さんやお母さんと離れて過ごすことになります。一時的にせよ、毎日数時間家族と離れることは、子どもたちにとって不安も大きいものです。そのなかでも、保育士がいかに子どもたちを安心できる空間にしてあげられるかが大きな仕事の使命ともなります。
とくに、子どもたちの状態は刻一刻と変化していきます。ちょっと前まで笑っていて機嫌の良かった子どもが、次の瞬間、泣きべそをかいていたりすることも日常茶飯事です。また、子どもたちが何かに成功して喜びを感じていた時、それをつかみとってすぐに褒めてあげることも重要です。
こうした観察力を磨くために、一人ひとりの観察日記を書いている保育士さんもいます。大人数の中で毎日の子どもたちの行動や事件を記すことは大変なことです。大きな変化があったときにだけ日誌のかたちでメモしておく人もいます。観察日記を書くことが目的ではなく、書こうとすることで日頃から子どもたちを今以上にしっかりと観察しようと意識を高めるのが狙いです。最初は子どもたちの変化にもなかなか気づかないかもしれません。とくに新卒の保育士であればあるほど子どもたちの気持ちがどんどん変わっていくスピードについていけなくて焦ってしまうこともあります。
まずは、子どもたちのなかで大きな変化があったときには、しっかりと話を聞いてあげるようにして、どういった外面的な変化が起きた時、子どもたちの気持ちが変容しているのかを知ることから始めましょう。そうしているうちに、子どもたちの今日の気持ちからはじまり、体調の良し悪しまでを瞬間的に感じ取ることができるようになっていくはずです。
体力はどうつければいい?
子どもたち相手の保育士の仕事は体力なしでは勝負になりません。子どもたちが帰るまではもちろん、退園してからもさまざまな作業があり、業務をこなさなければなりません。仕事が終わる頃にはヘトヘトになってしまい、体力維持のためになにか運動をするという気持ちなんて起こらない人も多いことでしょう。
業務の中で仕事に必要な体力はついてきますが、基礎体力をアップさせるには通勤時間を使って電車や車移動を自転車や徒歩に変えたり、休みの日はリフレッシュのためにジムに通ったり、スポーツをするなどの習慣を持つようにしましょう。
職場での人間関係力は?
保育士の仕事は職場の保育士はもちろん上司や部下、そして保護者のお母さんまで、女性と濃密に接するものです。保育士の悩みの中で人間関係の苦労はいつも筆頭に挙げられるほど、解決の大変な問題です。
とくに女性同士の陰口や派閥グループ争いなどは男性保育士にとっては解決が難しいテーマです。また、上司や先輩に気を使いすぎていうべきことも言えず、内向きになる人も多くいます。その職場で上司に相談しても長年の雰囲気から解決は難しく、他の保育園の職場を探すか男性保育士を多く採用している保育園を探すほうが良いようです。