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2016.09.05

保育士の仕事内容を徹底解剖

保育士が具体的にどんな毎日を過ごし、仕事内容はどのようなものなのか、「保育士の仕事内容」について解説していきます。

保育士の仕事内容について、どんなイメージを持っていますか?何となく子どもの面倒を見ている様子が想像できても、具体的な仕事内容についてはピンとこない人も多いでしょう。

保育士を目指す学生の皆さんは、保育士が具体的にどんな毎日を過ごし、仕事内容はどのようなものなのか、気になっているのではないでしょうか。今回は、「保育士の仕事内容」について解説していきます。

保育士の仕事内容が知りたい!

保育士の仕事内容とは、0歳から6歳までの未就学の子どもたちを預かり、子どもたちの心や体の発達をサポートすることです。

保育士は厚生労働省管轄の資格

幼稚園教諭が文部科学省管轄の資格であるのに対し、保育士は厚生労働省管轄の国家資格です。女性の活躍推進が求められる中、小さな子どもを持つ保護者が安心して働けるように待機児童の解消を目指し、保育園の整備と保育士の確保が急ピッチで行われています。

子どもを育てるプロフェッショナル!

保育士の仕事内容のメインは、子どもたちと一緒に生活全般を過ごしながら、幼児期に必要な生活習慣を身につけさせることです。集団生活の中から学べることも沢山あります。子どもの年齢に合わせた対応をすることで、子どもたちの成長をサポートしているのです。

保育園で預かる子どものサポート以外にも…

保育士の仕事内容は、子どもたちと接するだけにとどまりません。保育園内でのお世話はもちろん、保護者からの子育て相談の対応などもあります。

近年は核家族化が進み、地域社会全体で子どもを育てるという光景が珍しくなっています。保護者は子育てで悩みや不安を抱えていても、それを相談する相手がいないことから、最悪のケースとして虐待や育児放棄などにつながることが懸念されています。そのため保育士は、地域の新米パパママの「良き相談相手」としての活躍も期待されているのです。

園児

保育士の1日の流れとは?

保育士として保育園で働くことになったら、1日の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

開園から閉園まで保育士の仕事内容はたくさん

勤務先の保育園によって時間に差はありますが、おおよその仕事内容は以下のようになります。

≪7:00≫

早朝から登園してくる子どもたちを受け入れ、通常保育時間になるまでは年齢にかかわらず、0歳児から6歳児まで同じ部屋で保育を行います。まだ寝ぼけ眼の子、朝から元気いっぱいな子、様々です。

 

≪8:30≫

通常保育時間からは、年齢別のクラスに分かれ、制作活動やお散歩、園庭遊びなどを行います。クラス担任についていない保育士は、補助業務として担当するクラスのサポートなどに入ります。子どもの年齢や、人数によってクラスの保育士の数も変わってきます。

 

≪12:00≫

給食の時間になると、保育士は自分の食事をすぐに済ませて子どもたちの食事を手伝います。食べ終わったらテキパキと片づけをします。園によっては子どもとは一緒の時間に食事をとらず、休憩時間に食事をとるところもあります。

 

≪13:00≫

子どもたちはお昼寝の時間となりますが、保育士にとっては貴重な「作業時間」でもあります。主な仕事内容は保護者への連絡ノートへの記入を行ったり、書類を作成したりと、子どもと一緒の時間ではなかなか手をつけられない事務作業を行います。睡眠中の事故もたまにニュースでみられます。子どもが昼寝をしているから、と保育士全員がいなくなるわけではなく、必ずこまめに子どもの睡眠の様子をチェックします。ただし、5~6歳児くらいになると、体の発達面や小学校生活の準備段階として、お昼寝の時間を設けていない保育園もあります。

 

≪15:00≫

おやつの配膳とその片付けを行います。食事も同様ですが、おやつの時間も「おいしいね。」「もぐもぐゆっくり食べようね。」などと保育士と子どものコミュニケーションを大切にしながら行います。

 

≪16:00≫

徐々に保護者のお迎えが始まります。子どもを見守りつつ、迎えに来た保護者に今日1日の出来事や様子などを報告し、子どもを見送ります。お迎えが遅い時間でなかなか保護者がこないことを不安に思う子も中にはでてきます。安心させながら、楽しく過ごしましょう。また、保育士も子どもも、疲れも出てきて夕方は怪我が起こりやすい時間です。気を引き締める時間でもあります。

≪19:00≫

多くの保育園ではおおよそ19時が閉園時間となっていますが、最近では保護者のニーズに応じて、もっと遅い時間までの保育や、中には24時間運営している保育園もあります。保育士の仕事は最後の子どもを見送るまで続きます。しかし、19時頃までといっても、これらの仕事内容で朝から晩まで勤務するわけではありません。主に早晩・遅番と分かれており、その間にパートの保育士が勤務に入るなどして、一日の流れが円滑に、そして全員が協力して仕事にあたれるような体制で成り立っています

保育士になるには?

子どもを育てるプロフェッショナルである保育士には、どのようにしたらなれるのでしょうか?

保育士になるには2パターンある!

①学校卒業

厚生労働大臣が指定する「保育士を養成する学校」(大学・短大・専門学校)に通学し、所定の単位を修得することで卒業時に保育士資格がもらえます。

②試験合格

年1回ある保育士試験に合格することで、保育士資格を取得することができます。ただし、保育士確保のため今後は年2回に増やすための取り組みが進められています。

希望する保育園などの採用試験を受ける

公立の保育園であれば、自治体が実施する採用試験に合格することが前提になります。私立の保育園であれば求人票などをチェックし、採用試験を受けて合格することで保育士として働くことができます。今は保育士が不足している状況ですので、比較的就職が決まりやすい傾向にあります。

(参考)保育士試験|厚生労働省

(参考)保育士試験来年2回に拡大|毎日新聞

まとめ

保育士の仕事内容は、毎日子どもと接するだけにとどまらず、事務仕事や保護者対応など多岐にわたります。子どもを預かる責任もあり、決して楽ではありませんが、子どもの成長を間近で感じられる魅力あふれる仕事であることは間違いありません。仕事内容を見て、少し保育園の生活が想像できたでしょうか?やりがいもいっぱいです。理想の保育士を目指して、がんばっていきましょう。

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