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2016.09.01

幼稚園教諭になるための採用試験

幼稚園教諭になる夢をかなえるため、学校で勉強を重ねてきた方々にとって、採用試験は一大イベントです

幼稚園教諭になる夢をかなえるため、学校で勉強を重ねてきた方々にとって、採用試験は一大イベントです。万全の状態で採用試験に臨めるよう、事前の準備はしっかりしておきたいですね。今回は幼稚園教諭になるための採用試験についてご紹介しましょう。

安定性で人気!公立幼稚園の採用試験とは?

公立の幼稚園教諭は、自治体に採用される地方公務員となり、毎年着実に昇給する給与システムや福利厚生などの待遇面から高い人気があります。

人気の公立幼稚園は狭き門

文部科学省が毎年行っている「学校基本調査」によると、2015年5月時点の公立幼稚園の数は、全国で4321施設。前年の調査よりも400施設ほど減少しています。

これは、公立幼稚園が民間委託されたり、認定こども園へ様変わりしたりすることも要因の一つです。また、公立の場合は、定年まで勤務する幼稚園教諭が多いことから募集枠そのものが少ない、激戦の採用試験でもあります。

特別区人事・厚生事務組合が発表した東京23区(特別区)の公立幼稚園教諭の選考結果(2015年実施分)は、受験者数710人に対し、最終合格者はなんと38名!補欠合格の46名を合わせても合格率は約12%と、かなりの狭き門となっています。

(参考)文部科学省 平成27年度学校基本調査(PDF)
(参考)特別区人事・厚生事務組合 特別区立幼稚園教員採用候補者選考について

公立幼稚園の選考スケジュール

東京23区の選考スケジュールを例にとって採用試験のご説明をしましょう。(※大田区と足立区には公立幼稚園はありません)

・受験申込(5月上旬締切)
受験申込書の配布は4月上旬に開始されます。受け取り方法は東京区政会館での直接受け取り、特別区人事・厚生事務組合教育委員会事務局のホームページからダウンロード、郵送での申込書請求があります。必要事項を記入したら受験申請書を郵送、または東京区政会館に持参して申請が完了します。

・受験票交付(6月中旬)
受験票は受験者全員に郵送で届けられます。予定日を過ぎても手元に届かない場合は問い合わせましょう。また、受験票には顔写真の貼付が必須のため、試験当日までに準備しましょう。

・第1次選考(7月上旬)
1次選考は筆記試験です。出題形式は次の通りです。
教職・専門教養/70分 択一式 マークシート方式
小論文/9分 事例式 1200字程度

・第1次選考結果発表(8月上旬)
結果は受験者全員に郵送で通知されますが、特別区人事・厚生事務組合のホームページでも確認ができます。

・第2次選考(8月下旬)
1次選考に合格した人は2次選考に進みます。試験内容は次の通りです。
実技試験(模擬保育・演奏)、個人面接

・第2次選考結果発表(9月中旬)
結果は受験者全員に郵送で通知されますが、特別区人事・厚生事務組合のホームページでも確認ができます。合格者は「特別区立幼稚園教員採用候補者」に登載されます。

・採用候補者説明会(9月下旬)
2次選考の合格者(採用候補者)を対象とした説明会を行います。

・各区教育委員会へ採用候補者名簿を提示、面接(10月上旬)
各区教育委員会による面接を実施し、その合格者が採用決定となります。

(参考)特別区人事・厚生事務組合 2015特別区立幼稚園 教員募集案内

なお、地域によって実施機関や内容は異なりますので、自分が受けたい自治体の採用試験の募集要項を確認しましょう。

教育方針に個性が出る、私立幼稚園の採用試験とは?

私立幼稚園の魅力は、その個性豊かな教育方針にあるといっても過言ではありません。自分のやりたい保育を実施している幼稚園がきっと見つかるはずです。

自分が働きたい幼稚園の求人をチェック

まずは学校の就職課に掲載されている求人票をチェックしましょう。気になる幼稚園の採用試験を受けて、合格すれば晴れて幼稚園教諭になることができます。

教育方針が幼稚園ごとに異なるのが私立の特徴。学習型の教育に熱心な幼稚園もあれば、自然に親しむことで子どもを育てる方針の幼稚園もあります。自分がどのような方針に共感するのか、なりたい幼稚園教諭のイメージと照らし合わせながら応募する先を決めましょう。

なおUターンやIターンなどで、学校の近隣ではない地域で幼稚園教諭を目指す場合は、全日本私立幼稚園連合会などから、その地域の情報を確認するという手段もあります。このほか、幼稚園教諭を対象とした求人サイトなどにも掲載されていますので、積極的に確認してみましょう。

(参考)全日本私立幼稚園連合会 47都道府県団体事務局一覧

実習から採用につながるケースも

採用試験の内容は幼稚園によってさまざまですが、書類選考のほか、面接や筆記試験、ピアノなどの実技が中心になります。また、試験とは直接関係ありませんが、「実習」に参加した幼稚園のほうが採用されやすい傾向があるようです。

幼稚園側としても、実習を通じてどんな人物かわかっているほうが、実際に働いてもらう時のイメージがしやすいものです。応募者自身も幼稚園の雰囲気を肌で感じることができますので、気になる幼稚園には積極的に実習に参加するといいですね。

幼稚園の採用試験のポイントは?

公立幼稚園、私立幼稚園いずれにも共通しているのが「面接」。応募者の人柄を知る機会として、幼稚園側も面接を重視しています。

面接前にはしっかりとした事前準備が大切

面接では、応募者のことを知るためにさまざまな質問が投げかけられます。応募先の幼稚園のことをきちんと調べるのは当然ですが、同時に自己分析をしておくことも重要です。

たとえば「なぜ幼稚園教諭になりたいと思ったのか」「自分のどんな強みを活かせるのか」「逆にどんなことが苦手で、それをどうやって克服しようしているのか」「幼稚園の教育方針に対して自分はどう共感しているのか」といった質問に対して、あらかじめ考えをまとめておくと、面接でも慌てることなくスムーズに答えられます。

面接の場で漠然とした回答を繰り返していては、「ぜひこの人に働いてほしい」と思わせることはできません。自分自身のことをしっかり理解できていて、なおかつ今後のビジョンが描けていれば、面接での受け答えにも説得力が生まれます。ぜひ自分の「これまで」と「これから」を見つめ直してみてください

まとめ

採用試験では、もちろん学校での成績も評価されますが、それだけでは採用には結び付きません。相手は人ですから「一緒に働きたい」と思われることがポイントになります。しっかりと自分らしさをアピールできるように準備を重ねて、自信をもって採用試験に臨みましょう。

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