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2016.09.08
どんな人が保育士向き?保育士の適性をチェック!
将来保育士として働きたい。いつかは保育に関わる業界で仕事がしたい。そういう風に考えている人もいるでしょう。では、どのような適性を持つ人が保育士に向いている人と言えるのでしょうか。
子どもが好き、だけで保育士になれる?保育士の適性を知ろう
保育士としてどのような適性を持つ人が向いているのでしょうか?
保育園は子どもと多く関わる現場ですから、もちろん子どもが好きなことは前提条件として挙げることができるかもしれません。しかし、それだけでやっていけるほど、保育の世界は甘くないでしょう。
特に、保護者との関わりであったり、子どもの小さな変化や異変も見逃さない洞察力であったり、保育園で気持ち良く働くためには人間関係の構築も必要になってくるはずです。
これから保育の世界に足を踏み入れようとしている皆さん、そして現役保育士として働いている皆さん、保育士としての適性を是非チェックしてみてください。
保育士の適性は大きく分けて二つ
保育士に向いている人の資質として、
▲子どもと関わる能力の適性
▲仕事に関する能力の適性
以上の二つをあげることができます。一般的によく言われるのは子どもに関わる能力の適性です。まずはこちらについてご紹介していきたいと思います。
子どもに関わる適性とは、ズバリこどもとのコミュニケーション。子どもとのかかわり合いの中で必要になると言っていい適性のことです。以下のような人は保育士に向いている人であると言っていいかもしれません。
▲子どもが好きである
保育士としての基本的な資質と言っていいでしょう。絶対に好きでなければならないというわけではありませんが、少なくとも子どもが嫌いな人にとって耐えられる現場ではないと言えます。
▲子どもと対等な立場でコミュニケーションが取れる
子どもだからと言って馬鹿にせずに、真摯に子どもの話や言い分を聞くことができる。簡単にできそうですが、実践できている人はなかなか少ないと言っていいでしょう。子どもは大人が思っている以上によく大人の言動を観察し、色々感じ取っています。
▲子どもの変化に気づくことができる
成長盛りの子どもはとっても多感。些細なことで喜んだり、逆に傷ついたりと、子どもの心の変化をしっかり、みてあげることができる必要があります。子どもの気持ちを否定するのではなく、まずは受け入れてあげる気持ちが大切です。気遣いができる人などは保育士の適性があると言えるかもしれません。
次に、保育士として働くために必要な仕事の適性です。
▲コミュニケーション能力がある
子どもとのコミュニケーションだけでなく、職員さん、保護者さんとの連携も密にとる必要がある保育士。コミュニケーション能力があるに越したことはありません。
▲報告や相談を怠らないまじめな性格
保育の仕事は子どものお世話をして終わりといったものではありません。書類の記録から保護者への状況報告などたくさんのことが求められます。自分ができていれば大丈夫、という考えでは、適性があるとは言えません。よく、“ホウレンソウ”と言われますが、“報告”、“連絡”、“相談”が保育現場での合言葉になってきます。
▲人当たりが良い
子どもから警戒されない、保護者さんの緊張を解く。そういった意味でも、人当たりのいい人は保育士の適性があるといってもよいでしょう。“親近感”という意味では保育のことばかりではなく、ちょっとした世間話をする時間も大切にしていけるといいですね。
子どもと向き合う能力と大人と向き合う能力
どうしても子どもとの関わりが重要視されがちな保育士の仕事ですが、実際はそれだけではありません。
実は大人とのかかわり方の方が実務の中で大切になることもあります。
いくら子どもの変化に気づくことができたとしても、それを適切に保護者や施設の責任者に伝えることができないと、保育士としての仕事を全うすることはできない・適性がないと言っていいでしょう。
保育士の適性と実際の現場での学び
保育士になるために、上記にあげたような適性が必ず必要というわけではありません。他のどのような仕事とも同じように、現場での経験を活かしながら徐々に保育士として熟成されていく人も多くいます。
特に、子どもに教えるイメージが強い保育士の仕事ですが、子どもたちから保育士が教わる、学ぶことも多くあります。保育士も“子どもと一緒に成長していく”と考えているとよいでしょう。
日々の生活の中ではそれをなかなか感じられないかもしれませんが、行事を終えた後や、節目、一年を振り返ってみて、必ず感じることができます。今後保育士として働きたいと思っている人は、適性がなくてもしっかりと現場で必要な資質、技術、知識を得ることができますのでご安心ください。
実習での学び
よく保育実習中に、「私は保育士に向いていないかもしれない。」と自信をなくしかけてしまう人がいます。その原因の多くが、“うまく保育内容を進められなかった”ということです。しかし、はじめからうまくいく人なんていません。現役の保育士も失敗することだってありますし、失敗から多く学べることもあり、試行錯誤しながら保育していくのです。むしろ実習での失敗は大きな反省から成長につながるので、恐れずに積極的に活動していきましょう。適性があるか、ないかを考えるよりも先に“子どもと共に楽しむ”ことを心がけていましょう。
子どもは初対面の人をよく見ていて、「この人はいっぱい遊んでくれる人だ。」と信頼感を得たり、逆に「この人は悪いことをしても怒らなさそうだから何でもやってしまえ。」となめられたりしてしまうこともあります。堂々と、そして楽しく実習していきましょう。
特に難しい保護者との関わり
こどもを預けている親にとって、保育園の対応に対しては非常に敏感になります。特に何かの問題があろうものなら、わが子を守るためにいろいろな抗議をしてくることもあるでしょう。保育士の中にはこういった親との対応ができずに悩んでいる人が多くいるのも事実です。
保育中にあった怪我やトラブルについては、親は特に敏感です。中には、保育士がその現場を見ていないところで起こってしまうことも多々ありますが、保育士の責任としてまずは、謝りましょう。また、子ども同士のトラブルの際は、どちらか一方の保護者に伝えるのではなくトラブルになった子どもたちの両者の保護者に対して必ず話をするようにしましょう。「聞いてなかった。」から、トラブルにつながることもよくあります。
これらの対応について真摯に、あくまで保育のプロとしての自覚をもって接することが重要。また、そういった困ったことがあったときに一人で抱え込んで何とかしようとするのではなく、先輩保育士などに助けを求める、頼ることができるという素直な気持ちも大切になります。
適性は徐々に身についていくもの
保育のように対人サービスを提供している業界の場合、もちろん資質なども必要になりますが、それ以上に現場でどんなことを経験するか、そこから何を学ぶかが重要となってきます。保育士の適性も徐々に徐々に身についていくもの。今適性がないからと言って焦る必要はありません。
保育士の仕事には特に体力が必要と言われますが、こちらも仕事をしてくるうちに徐々についていくものです。それよりも、保育に対する熱い想いの方が重要と言っていいでしょう。
意識こそが大切
向いている人、向いていない人ということを考えるよりは、常に保育の本質を意識することが大切です。保育士の倫理綱領の一部には、「子どもを育て、保護者の子育てを支えることで、子育てにやさしい社会作りに貢献する」という記述があります。
子どもに対するアプローチはもちろん、保護者、そして子どもにとって住みよい社会をつくることも、保育士の役割として含まれています。
特に知っておいてほしいのが「保護者の子育てを支える」という部分。近年、こどもの虐待など胸が痛むニュースが世間を騒がせています。
保育士として、悩めるご両親、特にひとりぼっちで育児をしている母親に対しての的確なサポートが重要になってくると言っていいでしょう。保育園によっては、育児に悩みを抱える母の会などを行っているケースもあります。
保育士として、子どもだけに注目するのではなく、子どもを育てる親、そしてその家庭にまで目を向ける必要があります。そしてそれは、三番目の子どもと子育てに優しい社会づくりへと発展していくはずです。
子どもと大人 ともに高いコミュニケーションスキルが求められる保育の現場
保育の現場では、子どもはもちろん大人とも高いコミュニケーション能力が求められます。保育士に向いている人はもちろん、そうでない人もあきらめずに、保育に必要な適性を見に付けていきましょう。まだまだ小さい子どもたちに関われる非常にやりがいのあるお仕事です。
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