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2016.08.30
保育士になる前にチェックしたい保育業界で必要な7つの適正
資格取得を目指して保育士の専門学校、短大に通ってはいるものの、自分には保育士の適正があるのか、悩んでいる方もいることでしょう。
資格取得を目指して保育士の専門学校、短大に通ってはいるものの、自分には保育士の適正があるのか、悩んでいる方もいることでしょう。一度、自分には向いていないと思ってしまうと、未来に対する不安に満たされてしまいます。保育士の適性というものを再度見直し、どのような心持ちで勉強に励めば良いのかを明確にすることが必要です。
あなたの悩みを解消するために、保育業界で必要な7つの特性をまとめてみました。必要な適性を理解することで、保育業界に自分は適しているのか、冷静な判断をすることが可能になります。
大手資格取得学校、専門学校、保育協議会、複数の見解に目を通したうえ、考えられる要素を分かりやすくまとめた内容なので、信憑性は高いはずです。安易な進路決定をする前に、必ず目を通して頂ければと思います。
保育業界で必要な適性
1)責任感
まず何より必要なものは、子どもを預かる者としての「責任感」です。忙しい保護者に変わって大切な子どもを預かる保育士にとって、安全管理、健康管理を徹底することは最低限の任務。
万が一、子どもがケガをしてしまった時、天災が起きた時、トラブルが起きた時にも迅速かつ的確な連絡、行動、対応をしていく必要があることを考慮すると、責任感がない人が、保育士として活躍するのは難しいと言えるでしょう。
2)共感する力
「子どもに対して指導する」というスタンスではなく、同じコミュニティに属する存在として、対等に摂し、共感しながら、子どもの自発的な成長を促すというのが、理想的な教育のあり方です。
その関係を構築するには、子どもから信頼を得ることが不可欠。子どもは自分と同じ目線にたって物事を考え、同じように笑い、同じように悲しみ、時には同じように怒りを感じることができる人物を信頼します。相手の立場にたって、気持ちを共有することができる「共感力」こそ、子どもとのコミュニケーションのカギになると認識しましょう。
3)忍耐力
お遊戯や基礎学習の時間、新しい物事を習得するのが得意な子がいれば、時間がかかる子もいます。思い通りに進まないことがあっても、じっと待ち続けることができる忍耐力が保育士には不可欠。焦らず、成長を見守る姿勢こそ、子どものやる気を引き出す要素と理解して、広い心構えを持ちましょう。
4)ポジティブであること
子どもは大人よりも、人の心の変化に敏感です。保育士が落ち込んだ顔、暗い表情を見せてしまうと、関わる子どもが不安になってしまいます。うまく物事が進まない時でも、子どもの前では、いつも明るくポジティブな先生を演じる努力が必要です。
笑顔を作るのが苦手な方は、毎晩、ベッドに入る前、鏡の前でにっこり笑う練習をすると、随分表情が柔和になります。笑顔でいるくせがつくと、自然と物事の捉え方が変わってくるもの。前向き思考を身体で覚える感覚で、毎日を過ごすといいでしょう。
5)子どもに負けない体力
子育て経験がある方はご存知かと思いますが、育ち盛りの子どもは、有り余る程のエネルギーを持っています。公園に遊びに行こうものなら、何時間でも飽きずにそこかしこを走り回っています。そんな子ども達をまとめあげるには、子どもに負けない体力が必要。体力に自信がある方は、保育士としての素質十分と言えるでしょう。
もちろん、子どもの相手をするばかりが仕事ではなく、施設の清掃、事務作業、あらゆる雑務も同時にこなしていかなくてはいけません。華やかな印象とは裏腹に、身体が資本の仕事であることを、正しく認識してください。
6)社交性
保育士と言うと、子どもとのコミュニケーションをまず想像しますが、実際には、保護者や地域の方、同僚の保育士、多くの人と上手に交流を持ちながら、協力して、子どもの成長支援にあたります。
異なる価値観を持つ多くの方と、円滑にコミュニケーションをとり、繰り返される新しい出会いを苦としない方でないと、小さなストレスが積み重なって抱えきれなくなるリスクがあります。
八方美人である必要はありませんが、最低限、周りの人間とうまくやっていく社交性は、保育士として重要な特性と言えるでしょう。
7)やる気と情熱
いろいろと条件をあげてきましたが、最終的に保育士として、安定したキャリアを築いていくのは、「子どもが好き」「子どもの成長が何よりのやりがい」、保育士の仕事に熱い情熱を持ち、やる気にあふれている人たちです。
体力に自信がなくても毎日筋肉痛と戦いながら仕事をしている方、人見知りで新しく入園した子どもの保護者とすぐに関係を築くことができなくても、連絡帳のやり取り、ちょっとした会話を通して徐々に信頼を得ていく方、一口に保育士といっても、いろいろなタイプの人材がいます。
自分のウィークポイントを自覚しつつも、保育士の仕事を続ける事ができるのは、一重に、保育の仕事が好きという気持ちがあるからです。
どんな人でも、この根底を見失わない限りは、保育士として活躍できるでしょう。ある1つの要素を満たしていないから、自分には保育士は務まらない、と諦めてしまうのは、非常に残念でなりません。逆を言うと、どんなに他の要素で特性を満たしていても、保育への情熱がない方は、保育士として就職しても、壁に打ち当たると挫折します。「やる気と情熱」こそ、保育士になる上で、最も重要な適正であることは、明白です。
7つの適正、あなたにはいくつあてはりましたか。該当する項目が多ければ多い程、保育士としての適正が高いと言えるでしょう。全てを必ずクリアできないと保育士が務まらないという訳ではありませんが、唯一、7つ目の適正だけは、必ず押さえて頂きたい所です。
保育園は、子どもの一生を大きく左右する人間としての基礎を固める場所です。そして、それを間近で見守り、支援する保育士の仕事は、非常に尊い仕事。一度は夢を持って、保育を学ぶ学校に入学したあなたには、じっくりと適正を見極めつつ、決意を新たに、保育業界に向け、邁進して頂ければと思います。