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2016.09.01
不器用でも大丈夫!ベテラン保育士のテクニック!
皆さんと同じように「仕事がうまくいかない」「不器用だから・・・」というように同じ悩みを抱えていた、実際の保育士さんがトライして不器用を克服してきた方法をお伝えします。
不器用な人でも大丈夫!保育士のお仕事とは?
保育士の仕事はまったく予測のつかない行動や発言をする”子ども”を相手しています。保育をする中で、「え!?」「どうして!?」と子どもたちに驚かされる毎日ですよね。
保育士の仕事はただ子どもたちのお世話をするだけではありません。保護者対応や毎日の日誌や子どもたちの保育ノート、指導案などの書類作成、製作物や行事の事前準備など業務内容は山ほどあります。それらのものは必ずといっていいほど、提出期限もあります。つまり保育士は毎日忙しく、時間に追われることが多いのです。
子どもが大好きでなった保育士という仕事なのに、要領が悪かったり手先や段取りが不器用だったりして、「書類作成で手いっぱい」「仕事がうまくいかない」という保育士さんは意外に多いようです。
しかし、保育士は「子どもたちの成長をサポートする」という大きなやりがいのある職業でもあります。保育士として成長するために、これらの業務内容をこなしながらキャリアを積むことも大切ですが、少しでも日々の仕事が効率よく進むように「不器用さをカバーできる保育士」を目指すことも一つの方法です。
これからお伝えする方法は、皆さんと同じように「仕事がうまくいかない」「不器用だから・・・」というように同じ悩みを抱えていた、実際の保育士さんがトライして不器用を克服してきた方法です!
悩んでいる方は他にもたくさんいらっしゃるので安心してくださいね。先輩方も皆さんと同じように、最初は苦労していました。そんな実際に不器用だった保育士の貴重な経験談を是非参考にしてみてください。
「不器用な保育士」だとどうなる?
どんな仕事であれ、できれば不器用ではなく、器用さを持つ人のほうがあらゆる面で仕事が効率よく進められることに違いありません。
保育士の場合でも同じことが言えますよね。不器用でないほうが、保育士本来の業務内容である子どもたちへの援助、時間外の製作準備や指導案などの書類作成に集中できるのは事実でしょう。とはいっても、みんながすべて器用なわけではないですよね・・・一生懸命頑張っていても、いろいろな失敗を重ねてしまう保育士もいます。
特に保育士になりたての新人保育士であれば1年目はもちろんですが、2年目や3年目であっても不器用さが影響して仕事がうまくいかなくなることもあるでしょう。製作準備や書類作成はたくさん時間をかけることや、”慣れ”でどうにか補えることもあります。
しかし、「不器用さが影響して・・・」という理由が通用しないこともあります。“子どもたちとの関わり”です。
クラス運営がうまくいかなければ子どもたちが懐いてくれるかという不安要素にもなりますし、子どもや保護者との信頼関係にも影響してきます。これは保育士にとっては大変大きな問題と言えるでしょう。子どもたちは好奇心が旺盛なのは当たり前で、保育士の話を理解することが難しいというのは前提ですが、「○○先生のクラスは子どもたちがとても懐いている」「どうして自分のクラスはまとまらないの?」という悩みはよく聞かれます。
では「不器用な保育士」が大切にしたほうがよいと思われるポイントはどこにあるでしょうか?
不器用でも大切にしておくべきポイントは?
保育がうまくいくかどうかに大きく関わるのは、最終的に保育士の人間性や経験値によるところが多いようです。ベテランの保育士であれば経験も多く、どっしりと構えているので、それだけで子どもたちに安心感を与えますよね。
子どもたちも「この先生なら大丈夫だ」ということを肌で感じ取りますので、良くも悪くも子どもたちの反応をみているとわかります。この“保育士の雰囲気”というのがクラス全体のまとまりにもつながります。
ベテラン保育士と不器用な保育士の違い
こうした保育士は何よりも”自分が子どもたちをリードする”ということを優先しているのです。一人ひとりの子どもたちの気持ちやクラス全体のムードにいちいち不安になることなく、「いまやるべきことは何か」ということを明確に子どもたちに提示していきます。
そして、クラスを円滑に回すために重要なポイントのもう1つとしては“子どもたちとの距離感”です。不器用な保育士ほど余計なことに気を回し過ぎて、肝心なことをやっていない傾向が多いようです。
大切なことはリーダーシップを持った保育士という立場はきちんと守りつつ、子どもたちの目線にまで降りて接する、ということです。何気ないコミュニケーションやスキンシップの積み重ねが子どもたちと保育士の信頼関係へとつながります。
不器用さをカバーできる保育テクニックとは?
ベテランの保育士を観察していると、とにかく元気に子どもたちと接しています。そして声に注目すると、必ず子どもたちが耳に入りやすい”声のトーン”を掴んでいます。声色だけでなくあたたかみがあって、それでいてキビキビしているような声を出す工夫をしています。
もう一つのテクニックとしてはとにかく“子どもたちを褒める”ということです。
不器用さが目立つ新人保育士は、「どのタイミングでどれだけほめればいいのかわからない」というのが実際のところかもしれません。「自分は不器用かもしれない」と少しでも感じることがあれば、最初はよくわからなくても子どもたちをどんどん褒めてあげましょう。子どもたちを褒めているときに、子どもたちがピンと来ていないようなときもたくさん出てくるはずです。
しかし褒めるべきときに褒めることは子どもたちの自信を育み、保育士への信頼を大きくさせます。「褒められて嫌な気分になる子どもはいない」というぐらいの前向きな気持ちで恥ずかしがらずにどんどん子どもたちを褒めていきましょう。
不器用さをカバーできる業務テクニックとは?
保育士の業務内容は、はじめにお伝えしたとおり子どものお世話をするだけではなく、子どもたちがいない時間も続いています。担当のクラスの掃除をしたり、保育に必要な準備をしたりと、保育士の仕事は山ほどありますね。
また、季節ごとの行事も目白押しで遅くまで残業する保育士もよく見かけます。あまりにさまざまな業務が待ち構えているだけに、どれから手をつけていいか途方に暮れるという状態も不器用な保育士ほど目立ちます。
こうした保育士に共通する問題は、業務の優先順位をつけられていないということが原因です。
不器用な保育士の行動の例えを出すならば、今週中にやればよいイベントの準備でも「先輩保育士に言われたからすぐにやらないと」という心配や焦りから日常の業務に支障がでるくらいに優先させてしまうなんてことですかね。これでは毎日のクラスの準備などの業務に手をつけていないまま、明日を迎えることにもなりかねません。
そこで、シンプルかつ有効な方法としては、すべてのやるべき業務をリストアップして、優先順位と期限を自分なりに整理することです。不器用な保育士ほど目の前のことばかりを追ってしまいがちですからかなり有効な方法なのではないでしょうか。
保育士としての人間力を高めるには
保育士の仕事は無邪気な子どもたちが相手なだけに、いい加減な気持ちで接したり、ドキドキ心配な気持ちで仕事をしたりすると、すぐに子どもたちに見抜かれてしまいます。
まずは少々の問題があってもそれにとらわれず、自信をもってどっしりと構えていることです。おろおろするより、「これぐらいどうにでもなれ!」というぐらいのほうが子どもたちも安心して、保育士の前で楽しく過ごすことができます。
気持ちの安定というところでは、あなた自身のプライベートの趣味で積極的に気晴らしをすることも、好影響となるでしょう。
またもっとメンタルに働きかける方法では、毎朝の瞑想や定期的な産業カウンセリングを受けるのも有効です。不器用だからといってすぐに退職を考えてしまう保育士が増えているようですが、程度の差はあるもののベテランの保育士でも失敗するのが、子どもたちを相手にするこの保育士の仕事です。
どんな先輩保育士もさまざまなテクニックや人間力を磨いて今があります。まずは自分に自信を持ちましょう。そして、不器用さをカバーするテクニックを保育面と業務面にジャンルを分けて取り組みましょう。
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