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2016.09.02
クラス担任の役割とは?幼稚園教諭が過ごす1日の流れ
将来的に幼稚園教諭を目指す学生の皆さんであれば、幼稚園教諭の仕事について詳しく知っておきたいですよね。今回は、クラス担任の幼稚園教諭にスポットをあて、幼稚園での1日の流れをご紹介しましょう。
文部科学省が毎年行っている学校基本調査によると、2015年度の幼稚園児の在学数は140.2万人。少子化の影響で減少傾向にはありますが、子どもの数が減っても、幼稚園教諭という職業が子ども一人ひとりの成長を手助けする仕事であることは変わりません。
将来的に幼稚園教諭を目指す学生の皆さんであれば、幼稚園教諭の仕事について詳しく知っておきたいですよね。今回は、クラス担任の幼稚園教諭にスポットをあて、幼稚園での1日の流れをご紹介しましょう。
(参考)文部科学省 平成27年度学校基本調査(速報値)の公表について
幼稚園教諭の朝は早い
子どもたちの登園手段には、保護者が子どもを送り届けるパターンと、幼稚園のバスで子どもを迎えに行くパターンがあります。バスには運転手のほか、幼稚園教諭も一緒に乗って停留ポイントを回っていきます。登園後の子どもたちは、朝礼時間まで教室や園庭などで自由に遊びます。
保護者が子どもを送り届けるパターン
幼稚園教諭は登園時間になったら正門や通用門に立ち、子どもたちを迎え入れます。保護者と一緒に登園してきますので、子どもの様子について直接話を聞くことができます。
バスで子どもを迎えに行くパターン
決められたルートごとに、子どもたちを迎えに回ります。たくさんの停留ポイントを通過するため、丁寧かつ効率的に子どもたちを迎え入れることがポイントです。
教室でクラス担任としての1日がスタート
朝礼時間になり、子どもたちが教室に集まるといよいよクラス担任としての1日が始まります。
朝のご挨拶「せんせー、おはよーございます!」
朝の歌を歌ったり、子どもたちが出席簿に貼るためのシールを準備したりするほか、今日はどんなことをするのか、子どもたちに伝えます。それらのことをテキパキ進めながら、子どもたちの顔色や様子などを観察し、健康面や心理状況を確認します。
子どもの集中力が高い午前中が勝負
午前中は、もっとも子どもの集中力がある時間帯です。この時間帯は、季節に合わせた制作物を進めたり、合唱合奏の練習をしたりしますが、幼稚園に通う子どもの年齢では、集中力は15分程度しか持続しません。一度に説明をしても理解できませんし、説明だけで飽きてしまうため、クラス担任は子どもが「次は何をするのかな」とワクワクするような工夫をして、集中力が維持できるように進めていきます。
子どもたちとのランチタイム
クラス担任を受け持っている幼稚園教諭は、基本的に教室で子どもたちと一緒に昼食を食べます。しかし、ゆっくり落ち着いて食べられるわけではありません。好き嫌いのある子どもたちもたくさんいますので、少しずつでも食べられるようにサポートしたり、子ども同士で遊んでいて食事が進んでいない子がいないか確認したりと、クラス担任はさまざまなポイントに目を配る必要があるのです。
午後は降園まで遊び時間
午後は主に子どもたちと遊ぶことが中心です。担任は子どもたちと遊びつつも、少し離れた場所で遊んでいる子どもたちに注意を払い、危険がないか、ケンカが起こっていないかなど、あちこちにアンテナを張る必要があります。降園時間まで遊んだら、バスで子どもたちを停留ポイントまで送る、もしくは迎えに来た保護者に子どもをお渡しするなどの業務があります。
担任としての仕事あれこれ
子どもたちが降園した後、担任もそのまま帰宅というわけにはいきません。幼稚園の方針によって差はありますが、担任を受け持っている場合は、子どもが帰った後にもさまざまな業務を行っています。
教諭みんなで掃除
教室や廊下、ホールなどの園舎の中はもちろん、園庭もきれいに掃除をしながら、子どもたちが使うものにケガの原因となる破損がないかなどもチェックしていきます。
保護者との連絡ノート制作
週1回、もしくは月1回くらいの頻度で、子どもの日々の様子を記した保護者あての連絡ノートを用意している幼稚園もあります。担任をしているクラス全員分を記入していくことになりますので、なかなか骨の折れる作業です。このほか、クラスもしくは学年ごとのお便りの制作なども行います。
休んだ子供がいれば、状況確認の電話連絡
当日、担任を受け持っているクラスにお休みの子どもがいる場合、詳しい状況を把握していないときには、個別に保護者に連絡して確認を行います。インフルエンザなどの感染症が流行しだした際には、こうした情報をいち早くキャッチし、保護者に注意を促すなどの対策を行います。
まとめ
今回ご紹介した仕事以外にも、担任を受け持つ教諭にはさまざまな業務があります。担任は保護者の対応も含め、気を遣う点も多くありますが、その分、子どもたちに愛されるポジションです。また幼稚園教諭としてステップアップを図るには必ず経験する仕事になりますので、担任を受け持つ機会が得られたら、ぜひ前向きに挑戦してみましょう。