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2016.10.04
30代の保育士が転職を成功させるための秘訣とは
30代の保育士は周囲のお手本になって保育園を支える重要な世代ですが、働き方そのものを見つめ直すタイミングでもあります。30代の保育士が転職するには何を考える必要があるのでしょうか??
30代の保育士は周囲のお手本になって保育園を支える重要な世代ですが、その一方で、待遇面や仕事内容に不満を感じ、転職を検討する人も少なくありません。
世間一般では働く世代の高齢化が進み、「35歳を超えると転職が難しくなる」といわれることも少なくなってきましたが、保育士の場合はどうなのでしょうか?今回は、30代の保育士の転職事情と転職成功のための秘訣をお伝えします!
保育士の転職、やっぱり年齢のボーダーラインはある?
保育士の場合、30代になると転職できる可能性は低くなっていくのでしょうか?
即戦力の30代保育士を求める保育園は多い
近年では保育士不足に悩む保育園が多いため、比較的年齢に関係なく転職しやすい傾向にあります。保育士の需要は今後さらに増える見込みであり、30代でも粘り強く転職活動を続けていけば、希望条件に合った転職先がきっと見つかることでしょう。とはいえ、30代は即戦力として活躍することが望まれているため、採用側の期待に応えられることが必須条件になります。
公立保育園の正職員には年齢制限も…?
ただし、公立保育園の正職員として働きたいとなると、30代での転職は厳しいといえます。これは保育園を運営する各自治体で保育士の採用に年齢制限を設けており、多くの場合、そのボーダーラインが20代に設定されているからです。
しかし、自治体によっては保育士の年齢制限を高めに設定していたり、臨時職員の保育士の募集では年齢制限を設けていないことも多いため、気になる人は希望の自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。
転職活動を始める前に必要なステップとは
30代の保育士にとって、“勢いまかせの転職”は禁物。転職活動を始める前に必ずやっておきたいことをご紹介します。
転職に求める条件の優先順位を整理しておく
まず、30代で転職を考えたキッカケを改めて考えてみましょう。「ステップアップしたい」「もっと高い給与をもらいたい」「家から近いほうがいい」「休みが多いほうがいい」など、転職したい理由を思いついた順に箇条書きにします。こうすることで、自分がどんな理想を持っているのか客観的に知ることができます。
それから箇条書きした理由をもとに、条件の優先順位を考えていきます。自分の理想を100%叶えられる求人にはめったに出会えないもの。転職を成功させるためにも、あらかじめどの条件なら多少は妥協できるのか、逆にどの条件は絶対に譲れないのかといった優先順位をつけておくと、スムーズに転職活動を進められます。
実際の転職活動で注意しておきたい3つのこと
30代の保育士が実際に転職活動をする際に、注意しておきたい3つのポイントがあります。
1.うわさを鵜呑みにしない
保育士業界は非常に狭いので、常にいろいろなうわさが回っています。特に、悪いうわさはすぐに広まるので、「あそこの保育園はね……」といった話が耳に入りやすいもの。しかし、うわさを鵜呑みにして選択肢を狭めてしまうのは考えものです。
転職活動を進める際には、見学や面接などに実際に足を運び、自分の目で確認することをおすすめします。経験を積んだ30代の方なら、保育の現場を見ればわかることも多いはず。うわさに流されず、自分なりの基準を持って判断しましょう。
2.求人情報に広く目を向けてみる
保育士は、主に保育園で働くものと思われていますが、昨今では商業施設内の一時預かり所や企業内保育所、または病院内での病児保育など、保育士が活躍できる場が増えています。特に、経験豊富な30代の保育士は即戦力として評価され、採用されやすいケースも。保育士側としても、さまざまな場所で経験を積めるのはメリットも大きいはずです。子どもの集まるところには保育士の需要があると考えて、幅広く求人を探してみましょう。
3.説明会に参加する
最近では、深刻な保育士不足もあり、合同企業説明会のような場で保育士の求人ブースが設けられていることがあります。説明会に参加するメリットは、ずばり採用担当者から直接話を聞けること。どんな人材が求められているのか、応募前にきちんと知ることができます。また、思いもよらない企業が保育士を募集していることもあるでしょう。
30代で転職を考えるなら、その先のキャリアを見据えることも大切。求人情報に掲載された情報だけを見て決めるのではなく、説明会のような場でじっくり腰を据えて働けるところを探すのもいいかもしれません。
実際の現場
転職した園によっても変わってくると思いますが、いくら見学に行って雰囲気や保育方針を理解していたとしても、実際に働くとなった場合、わからない事や、やりにくさは多いと思います。30代ともなると、キャリアは周りの人より上でも、保育園の中では新人の立場。プライドもあるとは思いますが、そこは気持ちを割り切って保育園に馴染むように努力していきましょう。しかし、経験があることは事実。周りの様子も見ながら、自分の意見はしっかり発信していけるといいですね。
保育園だけに絞らない
保育園以外にも、商業施設内の一時預かり所や、企業内保育所など、保育士が活躍できる場が増えていることは上記に記しました。さらに視野を広げてみると、雇われて保育士として働く以外にも、自分で起業するという考え方もあります。
近年注目されている“チャイルドマインダー”の資格を取れば、自宅で託児所を開くことも可能です。待機児童問題が深刻化している今、保育士の需要はとても多いので、さまざまな可能性を模索していくとよいでしょう。30代となれば保育士としての経験・信頼もあり、自分の保育観もしっかりしていると思うので、自分のやりたい保育をすることができます。ただ、起業者になるわけですから、はじめのうちは赤字覚悟です。今の保育園の給料面に対して不満がおありの方は、あまり向かないかもしれません。
また、区市町村の認定を受ければ、“保育ママ”という選択もあります。ただ、認定の際には、実施場所や家庭的保育者、預かれる子どもの人数等の要件を満たす必要があります。要件は、区市町村により異なっていることが多いので、詳しい情報は事業を行う実施場所が所在する区市町村に問い合わせ、しっかり情報を集めておく必要があります。
まとめ
体力に自信があり、がむしゃらに働くことができた20代の頃とは違い、30代の保育士は働き方そのものを見つめ直すタイミングでもあります。保育士不足を背景に保育士求人が数多く出されている今だからこそ、年齢を気にすることなく、自分のやりたい道に進むことができるかもしれません。30代での転職活動は何かと大変ですが、初めから諦めてしまわずに、まずは第一歩を踏み出すことからはじめてみませんか?
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