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2016.08.30
保育士専門学校では何を学ぶの?失敗しない学校選び3つのポイント
保育士や幼稚園の先生を目指すための学校は、専門学校、短大、大学と大きく分類できますが、専門性の高い教養、実技を効率的に習得したいと考えるなら、専門学校が適しています。
保育士や幼稚園の先生を目指すための学校には、いくつかの種類があります。専門学校、短大、大学と大きく分類できますが、専門性の高い教養、実技を効率的に習得したいと考えるなら、専門学校が適しています。保育士を目指していて、専門学校への入学を検討しているけど、具体的にはどのような内容を学ぶのかイメージがつかないことが原因で、なかなか入学に踏み切れない方もいるでしょう。また、学ぶことは何となく分かっていても、どの専門学校が自分に合うのか分からず、あれこれ思い悩んでいる最中かもしれません。
そんなあなたの悩みにお答えするため、保育士の専門学校では何を学ぶのか、保育士として活躍するにはどんな技能が必要かを見ていきます。あわせて、専門学校を選ぶ時のポイントをご紹介します。最終的に、どの学校でどんな内容を学ぶのか、あなたの保育士としての将来を大きく左右する決断を後押しいたします。
保育士専門学校の実情を、保育士専門学校を選ぶ時の判断材料の1つとして、ぜひ目を通してみてください。
何を学ぶの?保育士専門学校の学習内容
保育の現場で学ぶことは「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」。
5つの観点から子どもの健康かつ文化的な発達を促すことが必要とされています。「保育の5領域」と呼ばれるものです。
「健康」は、身体を動かす楽しみを理解し、明るく健やかな心の健康を育むこと。
「人間関係」は、周りの人間に対して愛情を持って接する力。
「環境」は、自然環境に関心を持つことで、科学的好奇心の土台になるもの。
「言葉」では、言語能力の獲得を目指します。
「表現」で、自分の感性、自分のことばで語る能力を養うこと。
これら全てに対する支援が、保育士の責務となります。
目的を達成する為の適切な支援術、技能を養う場所が保育士専門学校です。ピアノや工作といった実務で必ず必要となる技能を養う実習の他、心理学、コミュニケーション、保育理念、一般教養の習得を目指した座学講義を受講します。学習がある程度進むと、実際の保育園で実習があるので、保育士の仕事の模擬体験が可能です。
「子どもが好き」という気持ちは、保育士として働く上で、最も重要な要素ではありますが、実際の現場に出ると大変な仕事が多々あります。「こんなに大変な仕事だと思わなかった」「思うように子どもとコミュニケーションがとれず落ち込んだ」という方もいらっしゃいます。一方、「実習で悔しい想いをしたことをバネにその後、より学校の学習に熱心に取り組むようになった」という方もいます。
保育士の仕事は、安易な気持ちで就職できる程、簡単な仕事ではありません。保育実習を通じて、重要な責任が伴う仕事に堪えることができるのか、自分の気持ちを確かめることも必要でしょう。
学校はどう選ぶ?保育士専門学校の選び方
保育士の専門学校を選ぶときには、以下3つのポイントに注目して下さい。
ポイント1:厚生労働省指定校であること
保育専門学校には「厚生労働省指定校」と「併修校」の2種類があります。卒業と同時に、保育士登録に必要な「保育士証」が取得できるのは、「厚生労働省指定校」だけ。「併修校」は、学校を卒業するだけでは資格が取得できないので、通信教育を併習する必要が出てきます。その分、コストも時間も、余分にかかると考えてください。確実に保育士資格を取得するためには、厚生労働省指定校であることを確認してから出願をしましょう。
ポイント2:卒業生が実際に保育士として活躍していること
卒業生が実際に保育士として活躍している程、卒業後の就職が有利になります。伝統がある学校であれば、数十年前の卒業生が役職についていることもあります。同じ学校卒となると、面接官の心証が良くなるものです。学校パンフレットの就職実績、就職率、卒業生の声を細かくチェックしていくと、どんな施設にパイプがあるのか、おおよその傾向が見えてきます。実績が多い施設ほど、学校との太いパイプがある可能性が高いと考えて問題ないと思います。専門学校選びが自分の将来に直結する可能性もあると心得て、事前の情報収集を抜かりなく行う努力が必要でしょう。
ポイント3:学校独自のカリキュラムと教育理論
学習課目が同じでも、カリキュラムの組み立て方、教育法は、各専門学校のカラーが分かれる部分です。実務に力を入れて教育する学校もあれば、心理学を中心に臨床心理の分野を強化している学校まで様々。また、「保育士になる」というゴールは同じでも、特に重点的に学びたい項目によって、コースを分ける学校もあります。学校独自のカリキュラムと教育理論、重点分野があなたの関心とマッチするか、必ず確認してください。ホームページやパンフレットだけでは、特色を正確に把握するのは難しいので、説明会や体験入学を利用して、積極的に学校訪問をしてみてください。実際に現地の雰囲気などを肌で感じることが大切です。
学校選びに時間をかけ、納得のいく進学をしている方ほど、学びのモチベーションが高く、途中で挫折するリスクが少ないように感じます。
漠然と保育士になりたい、というだけでなく、「子どもと一緒に身体を動かし、笑顔を支援する保育士になりたい」「自分の伴奏で子どもに音楽の楽しさを伝えたい」など、明確な目標をたて、それを実現できる技能を習得できる学校を選択することが、失敗しない専門学校選び、最大の秘訣なのかもしれません。
どこの学校がいいのか迷っているという方は、まずは自分の気持ちを整理して、「どんな保育士になりたいか」、目標をより具体化していく作業をしてみるのはいかがでしょうか。自分の気持ちが固まったら、複数の学校パンフレットを取り寄せして、実際の学校選びに入ります。今回ご紹介した3つのポイントをふまえつつ、理想に近い学校を選択、出願をしてください。
近年は少子化時代ではあるもの、女性の社会進出が進みつつあるため、保育士へのニーズは高まってきています。あなたが親御さんから信頼される保育士として活躍することができるよう、心からお祈りしています。
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