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2016.08.30
保育士に向いてる人の性格と適正とは
子供が好きだから保育士になりたいと思う人も多いでしょう。それは非常に大切なことです。しかし、意外と大変な保育士の仕事、やる気以外にどんな要素がある方が、保育士に向いてる人なのでしょうか。
子供が好きだから保育士になりたいと思う人も多いでしょう。それは非常に大切なことです。しかし、意外と大変な保育士の仕事、やる気以外にどんな要素がある方が、保育士に向いてる人なのでしょうか。
体力と気配り、社交性、そして責任感が何よりも大切です。プロ意識の高さとメンタルの強さも必要になります。こちらでは、保育士に必要な適性を解説します。
保育士を辞めていく人で、給与や休日以外の理由の多くが「人間関係」「重圧に耐えかねて」というものです。つまりその部分をクリアできる人が、保育士に向いている人だと言えるのです。
保育士を志す
保育士という職業に憧れる人は多いです。明るく朗らかなイメージで、毎日子供たちと楽しく過ごすという仕事、子供好きな人には天職のように思えるでしょう。実際保育士を志す人の多くは「子供が好きだから」「子供の笑顔を見ていたいから」という理由を挙げています。
では保育士を目指すとき、その気持ち以外にどのようなスキルや性格があれば良いのでしょうか。保育士は国家資格です。資格を持った人はほとんどが保育園や保育所、時には企業内の託児所などに所属します。その仕事は、言わずもがな子供たちを保育すること。
しかし、ただ子供たちと楽しく遊んであげたり、ご飯の補助をしたりしていれば良いというものではありません。感受性の一番強い時期に接する大人の行動は、子供たちのその後の人格形成に大きな影響を与えます。いわば子供の人生に関わる重大な仕事をすることになるので、その自覚を持って仕事に臨まなければなりません。
保育士の一日
保育士に必要なことを考えるにあたり、まずは具体的な保育士の仕事を見ていきましょう。
朝
朝、出勤すると園内の清掃や雑務をこなし、職員同士のミーティングを行います。子供の注意事項や昨日の様子の報告、今日の予定の確認、シフト制のスタイルを取っている園では引き継ぎを行います。それが終わったら子供たちが登園してくるので、保護者から預かります。
その後は子供たちと遊具や手遊びで遊んだり、お散歩に出かけたり、絵本や紙芝居の読み聞かせを行います。この部分の仕事が一番保育士のイメージが強い内容かもしれません。乳児を預かる園ではおむつの交換なども行います。
昼
昼食の時間には、配膳をして子供たちと一緒に食事をし、その後布団を敷いて子供たちをお昼寝させます。その間は職員は事務作業や打ち合わせを行い、お昼寝から覚めた子供たちは保護者が迎えに来るまで遊ばせておきます。
子供たちを保護者に渡すときは、今日一日で気づいた点の報告などを行います。そしてその後は片付けや職員同士の打ち合わせなど、事務的な仕事を行って一日が終了です。
さて、ざっと見ただけでも注意すべき点がたくさんあることに気づいたでしょうか。
必要なこと1、体力
元気いっぱいな子供の相手をするわけですから、当然相応の体力が必要になってきます。走って子供を追いかけたり、疲れ知らずの子供と延々遊んだり。抱っこするだけでもかなりの腕の筋肉を使いますし、重い物を運ぶこともあります。
女性が多い職場ですから、すべて自分一人でできるような筋力と体力が必要となってきます。また、汚物の処理など汚い仕事も必要ですので、それらに対する耐性もつけておきましょう。
必要なこと2、気配り
子供と遊ぶと言っても、ただ楽しく過ごせば良いというわけではありません。遊んでいる最中も危ない物がないか目を光らせていなければなりませんし、危険がないようにあらかじめ準備しておく必要があります。
園の外に行くときには交通事故が起こらないように気をつけ、また一般の方の迷惑にならないように配慮しなければなりません。細かい気配りのスキルがとても大切になってきます。
また、子供たちは意外と大人の顔色を見ているもの。他のことに気を取られていたり、つまらなそうにしたりしていれば、すぐにわかってしまいます。安全に気を配りながらも、子供に気を使わせるなんていうことのないようにしましょう。
必要なこと3、社交性
子供たちはもちろん、保護者の方たちや同僚とコミュニケ―ションを取る能力も必要となってきます。いくら子供の扱いがうまくても、子供たちの様子や成長、または注意すべき点を他の人と共有することができなければ意味がないと言っても過言ではありません。ハキハキと元気にわかりやすく話すスキルも必要となってきますし、明るい姿勢も重要となってくるでしょう。
情報伝達がうまくいかなければ子供たちの安全を脅かす重大な案件にも発展しかねません。これがうまくいかずに退職するという人も実際のところ多いのです。普段から小まめな連絡や報告、相談を欠かさないようにしましょう。
必要なこと4、責任感
すべての業務に関わる一番大きなポイントとも言えるのが責任感です。子供に怪我をさせない注意や、他の職員との連携など、すべてはこの責任感から生まれるもの。そして子供の将来を決めるともいえる大切な幼少期を、子供たちのお手本となれるような人間としてのふるまいができるかどうか、これもあなたにかかっています。
困ったことがあれば一人で解決せずに周りに相談することも子供たちのためには必要となりますし、どこまで子供の自主性にまかせるべきかの判断力も必要となります。
そしてその責任に耐えられる精神力の高さ。メンタル面の強さも重要です。そこまで考えて仕事ができるかどうかが、保育士に向いているかいないかの分かれ目となってきます。
プロの意識を持って仕事に挑む
以上のように、単純に「子供が好きだから」「子供の扱いは得意だから」では保育士に向いてる人とは言えません。安全を確保した上で子供たちの成長を手助けできる、そして明るく子供たちの見本になれるような、そんな人こそ保育士には向いているのです。
保育のプロとして、常に意識を持ちましょう。好きな子供だけを贔屓することなく全員を平等に扱ったりすることも意識していなければ意外と難しいものです。自分はできていると過信することなく、常に向上心を忘れないようにしましょう。
「子供が好きだから」という気持ちだけではいけません。社交性と責任感が最も重要となってきます。安全性を確保し、子供のお手本となり、成長させる。そしてその喜びを感じることのできる、そんな人こそ保育士には向いているのです。しかしやはり、その責任感や能力を発揮させることができるのは子供への愛情なのでしょう。