保育士の求人・転職・募集なら [保育ひろば]

保育ひろば

最終更新

求人数0

0120-689-796

2018.12.19

保育士なのに音痴な場合の対処法とは?

“歌”を用いることも多い保育の世界。子ども達と関わるなかで必要な音楽について、音痴だtったらどうするか?という点にフォーカスをあてました。

保育士が音痴だとどうなる?

保育士の仕事にはいろいろな業務がありますが、子どもたちと楽しく過ごす時間が多く設けられています。その時間の中の保育士と子どもの関わりは、子どもの一人ひとりの個性を育てる上で必須です。子どもの各方面の才能を開花させたり、情緒を育んだりすることなど、さまざまな要素が組み込まれています。

 

子どもの心の発達に繋がるものとして、日々の保育の中では製作やお絵かき、戸外遊びなどがあげられますが、その中でも保育の中でよく頻出するものとしては”歌”があげられます。子どもは音楽に合わせて歌うことが好きですから、保育士のピアノの伴奏に合わせて歌ったり、そこに手遊びを組み込んでみたりという遊びはよく用いられるのです。
そこで今回のコラムでは、“保育士が音痴だったらどうするか?”という点にフォーカスを当ててみました。

子どもの心をつかむ”歌”とは

保育園には歌遊びやお遊戯などを取り入れ、”自己表現をする”という教育内容があります。保育園は家庭とはまた違う環境で、友達と一緒に遊んだり集団行動をしたり、さらに保護者ではない”保育士”がいることもあり、子どもたちは日常とは違う自分と出会うことができます。

そのため保育園では子どもの心を開放的にし、子どもたちを健やかに伸びやかに成長させることができます。保育士の業務の中でも、子どもを援助したり、子どもと一緒に遊んだりと”子どもと関わる”ということは、子どもが保育園で楽しい時間を過ごすために重要な業務内容だと言えるのです。

子ども
 

“表現”が教育内容の一環になっていることもあり、保育士の国家試験の中には、音楽、図工、言語表現といった実技試験が実施されています。これらの項目のうち、受験者が任意で選んだ2種類に関して一定以上のレベルに達しているかが合否対象の1つとなります。この実技試験では“子どもの心をつかむ教育内容を実行できるかどうか”を見られています。その中でも音楽と歌は、子どもが楽しめる遊びの1つであり、一番馴染みやすいものであると言えるのです。

保育士試験での音痴克服術は?

保育士になるためには実技試験をクリアする必要があります。実技試験では保育士になるあなたが、保育士としての適性を図られる上で、現場で必要な音楽、工作、言語表現といった要素のある程度の能力を有しているのかという点で計られているのです。

 

それら実技の結果が悪ければ保育士として適切なレベルに達していないということで、国家資格を得られません。反対に、合格したということは保育士として適切なレベルに達しているということになります。ただし、実技の場合はこの3要素のうち2つを選択すればよいことになっており、自分が一番苦手とする要素を避けることもできてしまいます。

例えば、自分が音痴だと思っている場合には、実技を音楽以外の2要素に絞れば合格する可能性が上がるということで、音痴でも保育士免許を取ること自体は可能です。

音痴の保育士 状況打破方法!

保育士になったら“歌を避ける”といったことは不可能です。子どもと一緒に歌う場面は必ず出てきます。

しかしここで疑問を持つとするならば、「どうしても歌が上手でなければならないのか?」ということです。もちろん上手に越したことはありませんが、逆に自信がなく縮こまっている方が問題視されることもあるでしょう。つまりここで言いたいのは、保育士であるあなたが、「子どもと一緒に楽しんでいるかどうか」で、“楽しむ姿勢が第一である”ということなのです。

実際に音痴で悩んでいる保育士はたくさんいると言われます。音楽的要素を持ち合わせていなくても資格を取得することはできるため、当然起きてしかるべきことでしょう。
では、そんな音痴の保育士がどのようにその悩みを切り抜けているのか見てみましょう。

音痴は2種類ある!?

音痴とは生まれつきの感覚によるもので、一生矯正できないものと思いがちです。しかし、実は音痴とは必ずしも改善できないものではないということがわかってきています。音痴には主に2種類あるとされ、それぞれの特性によって矯正のアプローチが異なります。

▲運動性音痴

これは耳では正確に音程を取れているものの、実際に歌にするときに喉の開き具合や筋肉の緊張、さらにはコンプレックスからくる委縮などの理由が要因で聞き取ったとおりの音が出せない状態です。
この場合、音は聞けているわけですから、歌を歌う運動的要素を矯正したり、苦手意識を克服したりすることで改善できることが多いようです。

▲感受性音痴

これは、もともと音程を聞きとれないために歌としても表現が難しい状態です。音程自体を取ることができない状態であるため、運動性よりも矯正に根気がいるものとされていますが、何度も音を聞き、音に馴染むことで改善する方法が有効です。

 

このように音痴には原因があり、それぞれに改善の糸口があります。こうした訓練を受けることで悩みが解消されることは十分に考えられるのです。

音痴には日々のボイストレーニングを!

上記の矯正にも通じますが、ボイストレーニングなどの方法も駆使して何度も歌を歌える状態に導いていくこともできます。音痴は全く治らないものではないため、例えば保育士試験に向けてピアノやエレクトーンの練習を行うのと同じ感覚で、歌の練習も根気よく続けていけばかなりの確率で改善に導くことができるとされています。
諦めるのはまだ早いということであり、その練習によっては、もともと目も当てられない状態であったところを誤差の範囲内に収めることも十分可能です。

楽しく歌うことが一番!

そして何より大事なことは、保育士であるあなたが楽しく歌っているかということです。楽しく歌うことは子どもの心をひきつけ、歌うことの楽しさを教えることにもなります。そのためには、大きな声ではきはきと歌い、歌いたくなるような雰囲気を与えることが大切になります。

子ども

子どもの音感自体も保育園に通う年代では不安定で成長途上です。つまり保育士の歌の音が外れているかどうかは判別しにくいのです。歌の時間には楽器の伴奏も同時に行いますし、子どもが音に親しむ時間を作ることがもともとの目的ですから、楽しい気持ちを第一に持って歌ってみましょう。

歌ではなく、音痴を隠せる方法とは?

歌の時間は、歌を歌うだけではなくピアノやエレクトーン、オルガンなどの楽器で伴奏することがほとんどです。つまり、多少音痴であったとしてもその伴奏がついていれば多少緩和されるとも考えられるわけです。

 

音痴を矯正するよりも、こうした楽器伴奏の腕を上げる方が近道かもしれません。楽器の演奏が楽しくできれば、歌はそう大きな問題ではなくなります。楽器の力で子どもの気持ちを惹きつけるように持っていくこともできるでしょう。そうしたバランスを考えるのも方法の1つです!

ただし楽器の音で誤魔化すことばかり考えて、歌声が小さくなってしまわないようにご注意を。

子どもと楽しむことが第一!

音痴の人が歌を歌うことは確かに気になるものです。しかし保育士の仕事は何より子どもを楽しくさせて情操を伸ばすことです。そのためにはまず、保育士であるあなたが楽しんで子どもと一緒に遊ぶこと。その姿勢が必要となるでしょう。
音痴のことばかりを気にし続けていると、本来の目的が見えなくなってしまいますので、まずは子どもとの時間を楽しむことから挑戦してみてください。