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2016.08.30
公立保育所で勤めるための公務員試験対策
公立保育所に勤めるためには必要な公務員試験。狭き門と言われていますが、対策はあるのでしょうか。しっかりした対策を立てることが、試験突破に向けて重要となってきます。
公立の保育所に勤めるためには必要な公務員試験。狭き門と言われていますが、対策はあるのでしょうか。しっかりした対策を立てることが、試験突破に向けて重要となってきます。
高校卒業程度の知識が幅広く必要ですが、大切なのは面接です。ここでは、面接の面接官に良いイメージを与えるコツや筆記試験の対策法をご紹介いたします。
近年、筆記試験の合格者が増え、面接でふるいにかける自治体が多いというデータが出ています。ますます、面接対策の重要性が高まってきているのです。
公立保育所に勤める保育士とは
無事に保育士資格を取得した後、就職先を探すにあたっては、大まかに分類して2種類の職場があります。それが「公立」と「私立」です。
公立保育所とはつまり自治体が運営する保育所。そこで働く保育士は市町村に所属する地方公務員にあたります。地方公務員ということで私立の保育士よりも給料が良く安定しているという点、産休や育休を取りやすく、終身で活躍できるという点などから、人気の就職先だと言えるでしょう。長く勤めることで園長や施設長を目指すこともできます。
私立と違うのは転勤があるということですが、同じ自治体の中なので顔見知りのスタッフも多く、さほど苦労することはありません。それらの理由に加えて、現在は民営化に移行する施設が増えて公立保育所が減少しているという観点から、なかなか狭き門になってきているのが現状です。年々倍率が上がり、10人の採用枠に40人~50人の応募ということはよくあることで、試験日程が他の自治体と被っていないときなどは10倍以上の倍率に跳ね上がることもあります。
公務員試験の受験の仕方
公立保育所に勤めるということは公務員として働くということになりますから、公務員試験に合格する必要があります。勤めたい市町村の試験を受け、合格して採用されればその自治体内の保育所に配属が決定される、という流れになります。定期的な試験は1年に1回。地方公共団体ごとに行われます。大体は9月や10月頃の秋口に一次試験があるのが一般的ですが、自治体によって変わってくるので、応募したい市町村をよく確認しておきましょう。
また、定期試験の他に、産休などで欠員が出た場合に行われることもありますし、逆に採用予定がなく試験自体を実施しない場合もありますので、市町村の広報誌などで最新の情報は常に仕入れるようにしておいてください。そして公務員ということで、多くの自治体の募集要項に年齢制限があります。30歳未満という条件の場合が多く、他にも「市内に居住している者」「新卒に限る」など自治体によっては条件がつく場合もあるのでこれもよく確認しておきましょう。区役所や市役所などで応募受付をしていますので、窓口に問い合わせ、手続きを進めてください。
公務員試験の内容と傾向と対策
試験は一次試験と二次試験で構成されており、一次試験では一般教養と専門知識の問題、そして場合によっては小論文が課せられます。二次試験では面接やピアノなどの実技、身体検査などが課せられることが多いです。そして気になる一次試験の合格点ですが、これは自治体によっても違いますし、公にもされていません。
ですが過去のデータと照らし合わせると、6~7割の正解率で合格がほぼ確定するようです。もちろんバランスよく点を取らなければならず、ひとつの科目でたとえ満点を取っていたとしても、他の科目で3割程度の正解率であれば合格にはならないようです。広く勉強するように心がけましょう。
更に、近年の傾向として、一次試験の合格率が上がり、二次試験を重視するという動きが出てきているようです。待機児童などの問題を抱える日本では保育士が慢性的に足りておらず、質の良い保育士の補充が急務とされています。そこで一次試験の合格率を上げ、二次試験の面接でその人となりを吟味する、という自治体が多くなっているのでしょう。大切なのは保育士の人間性。そう考える自治体が増えてきているということです。
筆記試験の対策
二次試験のウエイトが大きいとはいえ、まずは一次試験に合格しなければ話は進みません。まずは一般教養ですが、高校卒業程度の国語・数学・社会を中心に、英語や物理、美術などからも出題されます。幅広い知識を必要とされますので、科目別に自分の得意分野を作り、範囲を絞って勉強するのもひとつの手です。
専門知識のテストですが、これは保育原理など、保育士の資格を持っている人なら勉強してきた内容ですので、しっかりと復習をしておきましょう。小論文は、大抵保育に関する知識や人物について原稿用紙2~3枚に書きなさい、という指示のものが多いです。あらかじめその自治体の過去の出題を調べておき、自分なりに予測を立てておけば慌てずにすむでしょう。
面接試験の対策
一次試験に合格したら二次試験です。大抵の場合面接が組み込まれていて、これに大きなウェイトを置いている自治体が多いです。子供たちや保護者と対面して話をするのが仕事になるわけですから、「社交性がない」「コミュニケーション能力が低い」などと思われてはいけません。ニコニコとした笑顔と、ハキハキとした受け答えを意識しましょう。
また、「素の自分を見てもらおう」と何の対策もせずに臨むと、緊張して自分の考えが言えずに終わってしまったりしますので、あらかじめ予測される質問の答えを用意しておきましょう。よくされる質問が「なぜこの試験を受けようと思ったのか」や、「こういった場面に出くわした場合、あなたならどうするか」などです。どういう保育士になりたいのか、自分の理想を絡めて答えると良い印象を与えることができるでしょう。
公務員試験に合格したら
二次試験まで合格すれば、晴れて公務員となります。その後配属する保育所が決まるわけですが、必ずしも希望の職場に就けるとは限りません。ですが子供たちの純粋な心や仕事のやりがいはどの事業所でも同じ。責任と希望を持って仕事に励みましょう。
大抵の自治体では面接に大きなウエイトを置いている場合が多いです。まずはしっかりと筆記試験の勉強をし、全体的な平均点を上げることのできるようにしましょう。その上で面接対策として、普段から明るくハキハキと話せるようにしておいてください。また、質問される内容を過去の出題から予測し、自分なりの考えを述べることのできるようにあらかじめ対策を立てておきましょう。
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